[ルヴァンカップ準決勝・第2戦]浦和 3-1 FC東京/10月9日/埼玉スタジアム2002
 
 この試合でキャプテンマークを巻いた宇賀神友弥は、充実の表情を浮かべながら90分間をこう振り返った。

【ルヴァン杯 POHTO】浦和 3−1 FC東京|興梠ハットで浦和が快勝!3年ぶりのファイナルへ
 
「もっと前から来ると思ったんですけど、思ったより中途半端だったから、自分たちらしい攻撃から何点入ってもおかしくないくらいチャンスを作ったと思います。点差が開いて間延びしてしまう時間帯もありましたけど、自分たちのやりたいサッカーはできていたかなと思います」
 
 文字通り「完勝劇」を演じた浦和は、これで公式戦8連勝。内容を見る限り、進撃はまだまだ続きそうな様相を呈している。そもそも、この流れを呼び込むきっかけとは、なんだったのか。宇賀神はある試合を挙げた。
 
「神戸との試合から自分たちがもう一度息を吹き返したというか、リーグ戦で神戸に負けて、そこからグッと成長したような戦いができるチームになったと思う。まずその神戸戦が大きかったかなと」
 
 こう振り返るのは、8月下旬から9月の頭にかけて組まれた、リーグ戦1試合、ルヴァンカップ準々決勝の2試合の計3試合のことだ。いずれも神戸を相手に戦った3連戦の初戦、J1第2ステージ・10節の一戦を1-2で落としてしまう。
 
 その前の川崎戦を含め2連敗となったチームはしかし、その後のルヴァンカップ準々決勝の2試合できっちり勝利。ここで嫌なムードを断ち切れたことが、今の勢いにつながっていると宇賀神は指摘したのだ。
 
 シーズンも佳境に差し掛かり、浦和にはリーグ戦、カップ戦ともタイトルが視界にちらつき始めている。しかし、まだなにも手にしていないのも確かだ。「これで負けてしまったら意味がない」と今一度気を引き締めなおし、10月15日のルヴァンカップ決勝への意気込みをこう示した。
 
「僕はガンバと決勝でやりたかった。相手はこの間のリーグ戦(第2ステージ・14節の浦和戦で0-4)でああいう結果になって『なんとしても』っていう想いで臨んでくると思う。
 
 一発勝負となったら勝てねえだろって思われているかもしれない。浦和はそういう時に弱いと。今回はそういうものを払拭するチャンス。自分たちに今必要なのはタイトルだと思うし、タイトルを獲ることでもう一度浦和の黄金時代が来ると思う。その相手はガンバしかないと思っています」

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)