ベンフィカに所属する22歳の右SBネウソン・セメドが、にわかに注目を集めている。ポルトガル・リーグはもちろんチャンピオンズ・リーグでもそのタレントを存分に見せつけつつある若きスピードスターは、多くのメガクラブの買い物リストに名前が挙がっているのだ。
 
 その筆頭がマンチェスター・U。というのも、代理人を務めるジョルジュ・メンデスが、やはり自らの顧客であるジョゼ・モウリーニョの下に送り込みたいと考えているからだ。右SBはマッテア・ダルミアンを指揮官が気に入っておらず、層に不安を抱えるだけに、チームの戦力的ニーズにも合致する。
 
 しかし、スペインでもバルセロナがセメドを追い続けている。今夏にユベントスへ移籍したダニエウ・アウベスを彷彿とさせるウイング並み攻撃力は、たしかにバルサに御誂え向きだ。
 
 そしてイタリア。中国の蘇寧グループに買い取られて、クラブ史上これまでにないほど「インターナショナル」になったインテルの獲得リストには、同じベンフィカ所属のCBヴィクトル・リンデロフとともにセメドの名前が書き込まれている。
 
 まだ10月だというのに、冬のメルカートに向けた動きは早くも始まっている。セメドを釣り上げるクラブは、はたしてどこか?
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。