日本戦は「8戦5発」。オーストラリア代表のティム・ケイヒルは、まさに日本をお得意様としている。
 
 36歳を迎えたとはいえ、いまだ危険な存在である。そんな手ごわい“天敵”を、ハリルジャパンのディフェンス・リーダーである吉田麻也はいかに抑えようとしているのか。
 
「スタメンではないと思いますけど、残り15分ぐらいで必ず出てくるはず。彼には得点させたくないし、いかに危険な選手かというのはみんな理解していると思う。まずは良いクロスを上げさせないことと、ボックス内での戦いはすごく大事になってくる」
 
 ボックス内での戦いは、吉田や森重真人のCBが主に担当するとして、クロス対応では、中にいる選手のコーチングはもちろん、サイドの選手の奮闘が鍵を握ってくる。
 
 そのサイドでは、サイドバックの酒井宏樹が累積警告による出場停止、長友佑都は練習中の負傷でそれぞれチームを途中離脱している。「みんなの分もしっかり頑張らないといけない」と語る吉田は、代わりに出る選手の活躍と、そしてチームの成長を期待している。
 
「チャンスだと思う。予選を通して成長していかないといけないし、各々でも、チームとしてもそう。苦しい時をチャンスに変えて、成長していかなければいけない」
 
 DF陣の層の薄さは否めないが、ここでの踏ん張りが将来的な戦力の底上げにつながると吉田は信じている。その意味では、ケイヒルのような実力者はある意味、恰好の相手かもしれない。誰もが認める“日本キラー”をシャットアウトし、なおかつ試合にも勝てれば、ハリルジャパンはまたひとつ前に進むことができるだろう。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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