[ロシアワールドカップ・アジア最終予選]オーストラリア 1–1 日本/10月11日/ドッグランズスタジアム
 
 「ひとつ遅らせる」──。それが原口の先制点を生むきっかけになったそうだ。本田は言う。
 
【オーストラリア 1-1 日本|PHOTOギャラリー】原口の3戦連発弾で先制するもPKで悔しい引き分け…

「ひとつ溜めて出したいという話をしていて。それを(原口)元気もだいぶ理解してくれていて、オフサイドにならずに、かつDFの逆を取ることができた。あんなすぐに結果として表われるのは珍しいことかなと」
 
 ただし、久しぶりにプレーしたCFでの自身の出来にはまるで満足していない。
 
「欲を言えば勝ちたかったけど、今日のゲームプランからして同点に追いつかれた時点で、引き分けを良しとしないと。向こうも勝ちたかっただろうし、妥当な引き分けという意味では50点ぐらいの採点にはなるのかな。個人的にもね。いつぶりにFW(CF)をやったかは覚えてないけど」
 
 本田の反省は止まらない。
 
「全然良くなかったです。もっとできたと思うし、ただ、真ん中で勝負するでも、サイドで勝負するでも、いつもぶっつけ本番感は強いよね。FW(CF)をやるときは特に。だから、もしかすると、その想定はしておいたほうがいいかな、と。自分のなかである程度はね。
 
 自分の特性ではないと分かっている右サイドで気張ってやってきているというところがある。全然スピードがなくても点が取れるということを証明したいと思ってやっているなかで、いきなりFW(CF)になったりするんで。サイドで求められている役割とはまるで違うので、悔しいけど50点くらいにしかならないですね」
 
 しかし、「ぶっつけ本番」だったとはいえ、ホッとしている部分もある。
 
「長年ああいうふうにプレーしてきたからね。幼少期からああいう風にプレーしたから。むしろサイドで腹を括るプレーは2年くらいで、20年近くはあの感覚でプレーしている、真ん中でね。楽しいというか、こういうぶっつけ本番でもあの1本を出せたということはホッとした部分もある」
 
 そして本田はサイドでプレーする難しさも吐露している。
「サイドでは仕掛けたりとか、リスクを負うプレーをするでしょ。でも、今までの自分はそうではない。いかに奪われないか、いかに相手を引き出して、食いつかせてチョンチョンやるかとか。ゲームメイク側だったのが、サイドではいわゆるミス大前提の危ないプレーが求められている」
 
 サイドをやっていると「俺は下手になっているとちゃうんかな」と感じてしまうからこそ、久しぶりにCFでプレーしてみて「不安になるのを安心させてくれた」部分があったという。では、ハリルジャパンで“CF本田”は今後もオプションのひとつになるのだろうか。
 
「FW(CF)に関してもストライカーっぽくなるわけではない。僕がやるということは、おそらくゼロトップ風味な形。僕がFW(CF)をやることで周りが点を取る可能性が高まる。オプションのひとつとして、自分はもう少し心の準備をしておいたほうがいいのかなと今回改めて思いました。
 
 変わってくるんですよ、トレーニング方法が。サイドでやる時とFWでやる時とだと。コロコロと変わって活躍するのは難易度が高くて。その難しさはある」
 
 サイドとCFの両立。ストイックな本田は、この難題にどんな回答をするのか。