[ロシアワールドカップ・アジア最終予選]オーストラリア 1–1 日本/10月11日/ドッグランズスタジアム
 
 低調な出来のオーストラリア戦で、普段と変わらぬ安定したパフォーマンスを披露していたひとりが、ボランチの山口だろう。バイタルエリアをきっちりと締めて相手の縦パスを封じ、局面での競り合いでも屈強なオーストラリア相手に一歩も引かない。ボールホルダーに余裕を与えない鋭いプレスは、まさに”猟犬”のそれだった。
 
 ただ、山口はいつもと変わらぬ憮然とした口調で、1−1のドローゲームを反省した。
 
「最低限の勝点1で、それしかないかなと思います。守備は全員で上手くやっていたけど、PKを取られた失点の時だけは上手くサイドを使われた。もっと狙い所も作れたと思うし、相手にちょっと回させ過ぎたのかなというのはあります」
 
 前半に限って言えば、山口が言う通り、守備はおおむね機能していたと言っていい。「試合の入りはすごく良かった」し、開始5分でゴールを奪った後も「上手く声をかけながら(マークの)受け渡しもできていた」。問題だったのは後半。とりわけ、失点後の展開だ。
 
「後半も前半のような守り方をすれば、もっと良かったかなと思いますが、失点してから全体がすごく引いてしまって、相手に押し込まれた時間がすごく長かった。前半は相手に持たせていたけども、そこまでペナルティエリア付近まで引いて守ることはなかったから、やっぱり失点してから相手に余裕を与えてしまったのかなというのはあります」
 
 疲労した本田と香川が前線からプレッシャーに行けなくなり、それに伴って最終ラインもズルズルと下がった。ボランチの山口はそれに飲まれる形でプレスのかけどころを定められないまま、後手の対応に回ってしまったのだ。
 
 最終予選の最大のライバルとのアウェー戦で、勝点1を獲れたのは及第点ではある。しかし、「守ってカウンターっていうのしか、今日はなかったですかね」という戦い方には大きな課題が残った。

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