10月15日、プレミアリーグ第8節でマンチェスター・シティとエバートンが対戦するが、両チームの監督の因縁が話題になっている。
 
 シティの監督、ジョゼップ・グアルディオラとエバートンの監督、ロナルド・クーマンといえば、90年代初頭にバルセロナのチームメイトとしてリーガ4連覇、チャンピオンズ・リーグ優勝などの黄金時代を形成し、当時のチームは「ドリームチーム」として語り継がれている。
 
 クーマンはPSV時代の1987-88シーズンに欧州制覇を果たし、代表としても88年にレギュラーとしてEURO優勝に貢献するなど、すでに十分な実績を作った上で、89年、26歳の時にクライフ監督の誘いを受けてバルサに加入した。
 
 そして2年目、彼はクライフからアカデミー(下部組織)に優秀な選手がいると知らされる。それが、当時まだ十代の“ペップ”グアルディオラだった。当時のことを、クーマンは『デイリーミラー』に語っている。
 
「クライフはペップの才能を感じ取り、当時リザーブチームにいた彼を、トップチームに引き上げようと考えていたんだ」
 
 クライフは「この少年(ペップ)はとても賢く、頭の回転も速い。彼を世話してくれる、経験豊かな選手を必要としている」と語り、クーマンは「(ペップを)新たなルームメイトに迎えることを快諾した」という。
 
「彼が素晴らしい選手になれるよう、家庭教師のように色々なことを教えた。彼はオランダ・スタイルのサッカーについて、学ぶ意欲に溢れていた。我々は数年間、プレシーズンでも、シーズン中でも、いつも一緒にいたよ。試合会場でも、移動中でも、遠征先のホテルでもね」
 
「ペップは素晴らしい奴だった。彼は学ぶことにとても熱心で、全てを知りたがった。オランダのサッカースクールに対して、強い関心を持っていた。狭いスペースでのワンタッチプレーや位置取りなどについてもね。クライフがバルサで目指したサッカーを、ペップは愛していたんだ」
 
 クーマンは選手としてだけでなく、人間としての彼にも魅了されたという。
 
「彼の素晴らしいところは、極めて普通の人間だったことだ。分別があり、決して傲慢な態度も見られなかった。バルサで主力としてプレーするようになってからも、スター気取りの振る舞いをすることは一度もなかったよ」
 
「彼が初めて車を買ったのは、トップチームに上がって3年目。それも、中古のゴルフだよ。しかも彼は、それをいまだに乗り続けているんだ」
 
 そんな、かつての“師弟”が監督として初めて対峙する。