FW 
9 アデミウソン 6.5(66分OUT)
17分に浦和DFを振り切って、待望の先制点を奪う。プレービジョンが豊富かつ独創的で、個人技で敵陣を打開してしまう脅威の存在だった。
 
交代出場
20 長沢 駿 5.5(66分IN)
幾度かポストワークをこなしたものの、見せ場はそれくらい。プレスも効果的とは言えず。途中から左サイドハーフに移って、サイドで起点を作ったものの劇的な効果は生み出せなかった。
 
25 藤本淳吾 5.5(72分IN)
大森に代わって投入されたが、ゲームに_入り切れなかった。ドリブルを簡単に阻止されるなど、ミスばかりが目立ってしまい、守備でも後手を踏んだ。
 
23 呉屋大翔 5.5(88分IN)
ボールを引き出す動き出しは評価できる。延長後半最終盤にはゴールまであと一歩に迫ったが、ヒーローになれず。PK戦では4人目で登場し、西川にショットをストップされた。
 
監督
長谷川健太 6
細部にわたりディシプリンを徹底し、浦和の嫌がる弱点を突きつつも、選手の特長を上手く引き出す。それだけに交代選手が活躍できなかったのは誤算と言えた。PK戦で惜しくもクラブ史上10冠を逃した。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 


【チーム採点・寸評】
浦和 8
前半はシャドーが一向に機能せず、フィードを相手に奪われ続けた。攻め上がった槙野がボールを奪われると、そのままアデミウソンに持ち込まれて失点。後半に入り修正し、左サイドから攻め込む回数が増えた。徐々にリズムを掴み出し、交代出場の李がワンタッチ目でヘディング弾を叩き込んだ。延長戦は完全に足が止まったが耐え忍んだ。PK戦では5人全員が決めた。
 
【浦和|採点・寸評】
GK
MAN OF THE MATCH
1 西川周作 8
アデミウソンと倉田が飛び込んできたピンチは封じる。延長ロスタイムの呉屋のシュートには反応し、間一髪でゴールを割らせず。PK戦でも呉屋のシュートを左足でストップした。

DF
5 槙野智章 5.5
前半唯一攻撃参加をした際、闇雲に敵陣に突進して“待ってました”とばかりにG大阪にボールを奪われ、そこからアデミウソンに決められた。追いかけたが、自分のミスを自分で取り返すこともできなかった。その後はアデミウソン、呉屋をなんとか止めたものの、球際に詰め切ることができない場面も見受けられた。リーグ優勝のためには修正が必要か。

6 遠藤 航 7
アデミウソンの一瞬のスピードに苦しむ場面もあったが、ゴールを割らせなかった。PK戦ではFCソウル戦の悪夢もよぎる“5人目のキッカー”として登場。強心臓ぶりを発揮して、シュートを突き刺した。

46 森脇良太 6.5
ボールが収まってはいたが、この日はG大阪に対策を練られてフィードが思うように味方につながらず。背後を突かれる“弱点”を突かれたが、なんとか持ちこたえた。

MF
24  関根貴大 7
宇賀神が途中交代したあと、左ウイングバックにシフト。高木と揺さぶりをかけ、ゴールの匂いを最も感じさせた。ほとんどのチャンスがこの男から生まれていた。

10 柏木陽介 6.5 
よくボールは収まり、テンポよくサイドチェンジできていた。CKから同点弾をアシスト。司令塔としての役割はこなした。ただ本人も語る「1日1本、決定的なパス」を放てず。ただ、守備面を踏めた献身ぶりは光った。

22 阿部勇樹 6
球際で身体を張りマイボールにした。前線に顔を出す機会も多かった。スピードに乗った攻撃に後手を踏むこともあったが、徐々にリズムを掴んでいった。
 
3 宇賀神友弥  5.5(36分 OUT)
クロスの際に足を痛めて早々に交代に。長短と緩急を使い分けて好クロスを放っていただけに悔やまれた。

13  高木俊幸 6(69分OUT)
前半は浮足立ったのかボールが収まらず、無理にフィードを放ってボールを失った。しかし後半は持ち味である突破力を生かし、関根とのドリブラーコンビでサイドを崩した。
 
9 武藤雄樹 5.5(66分OUT)
序盤に右太ももを痛めたことが影響したのか、動きのキレがいまひとつ。プレッシングでもなかなか貢献できず、2本惜しいシュートを放ったものの、枠を捉えきれなかった。

FW
30 興梠慎三 6
徐々に前線で起点になるプレーを見せ、相手の嫌がる位置でボールを収めた。PK戦でのキックも完璧だった。

交代出場
18 駒井善成 6(36分 IN)
宇賀神の負傷交代によりスクランブル投入。キャリア初のタイトルを懸けた決勝の舞台、随所で持ち味を発揮し、李への決定的なマイナスのクロスを放つ。延長後半にも惜しいシュートを放った。

FW
21 ズラタン 6(70分IN)
相手最終ラインに圧力を与えた。大きな“壁”となって、李の同点ゴールを影ながらアシスト。守備でも貢献していた。

20 李 忠成 7(76分IN)
途中出場のワンタッチ目でCKからヘッドで合わせて同点ゴールを決める。試合前、「ゴールを決めるイメージしかない」と言っていたとおりに有言実行。延長戦での決定機逸は、ストライカーならば決めたかったが、PK戦での強烈なキックも印象的だった。

監督
ペトロヴィッチ 7
宇賀神の負傷による途中交代により、切り札を2枚しか使えず。1点リードされる展開で、75分までにカードを使い切り、同点に追い付いたのは評価できる。ただルヴァンカップ決勝に導いた立役者のひとりである「青木拓矢」という今、Jリーグで中盤最強のカードを使えなかったのは誤算と言えた。PK戦の順番には、FCソウル戦の反省も感じられた。来日11年目にして、初めて主要タイトルを獲得した。


取材・文=塚越始、古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部) 

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
【ルヴァン杯決勝 PHOTO】G大阪 1(4PK5)1 浦和|激闘の末浦和が13年ぶり2度目のリーグカップ制覇!

【チーム採点・寸評】
G大阪 6
準決勝・横浜戦の第2戦のあと、「リーグ戦でなぜ浦和に負けたのか(第2ステージ14節0-4は)分かっている」という丹羽の言葉通り、浦和対策を徹底。細部に至るまで修正し、堅い守備と効率的な攻撃を見せた。さすがガンバという粘りと勝負強さを見せたものの、PK戦で力尽きた。10冠まで、紙一重だった。
 
【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6.5
9分に関根のシュートを弾いたのを皮切りに、55分には高木との1対1を制し、75分にも再び高木のシュートを横っ飛びでボールを枠外へ。失点こそしたものの、好セーブでチームを救った。
 
DF
14 米倉恒貴 5.5
終始、関根のドリブルに手を焼いていた。同点とされたCKでは、マークが甘くなる痛恨。攻撃でもよくサイドを走っていたものの、チャンスでクロスの精度を欠いてしまい、会場にため息が漏れた。
 
5 丹羽大輝 5.5
大声を出して最終ラインをしっかり統率し、浦和の猛攻を水際で食い止める。ただ興梠の揺さぶりに引き出されることもあり、スペースを与えてしまった。
 
6 金 正也 6
丹羽ときチャレンジ&カバーの関係を構築し、空中戦で強さを発揮。相手の流麗なパスワークに振り回されなかった。ただラインを引きすぎた時間に、間延びしてしまった。
 
4 藤春廣輝 5.5
守備では金や倉田らと上手くコミュニケーションを取って、自サイドを切り崩されることは防いだ。しかし、攻撃面では良いスペースに走り込んでいたものの、自慢の快足を披露するシーンは限られた。
 
MF
21 井手口陽介 6.5
潰し屋として、中盤の底に鎮座。鋭い出足でボールホルダーに食らいつくとともに、広大な範囲をカバーしてみせた。
 
15 今野泰幸 6.5
危機察知能力の高さを生かして、ピッチのあらゆる場所に顔を出してセカンドボールを回収。攻撃時のボールの散らしも見事だった。G大阪が勝っていればMOM級の活躍。怖い今野が帰ってきた。
 
11 倉田 秋 6(87分OUT)
膨大なスタミナで右サイドを精力的に走り回る。ピンチのシーンでは身体を躊躇なく投げ出し、託されたタスクを忠実にこなした印象だ。
 
19 大森晃太郎 5.5(72分OUT)
倉田と同様に豊富な運動量を見せて、左サイドの大部分をカバー。後半には積極的に仕掛ける場面もあり、徐々にパフォーマンスを上げた。それでも決定的なシーンを作り出せなかった。
 
7 遠藤保仁 6.5
強烈なプレッシャーに晒されながらも、冷静さを失わずに淡々とプレー。相手の嫌がる先を呼んだポジショニングをとり、絶妙な技巧で周囲を助けた。