今回の代表ウィークでは、ドイツ→日本→オーストラリア→ドイツと、ブンデスリーガの日本代表選手たちは、普段以上に長距離移動を強いられた。10月14〜16日に開催されたブンデスリーガ7節には、疲労が溜まった状態で臨んで選手も少なくない。
 
 しかし、帰国翌日に3位ドルトムントとの上位対決を戦ったヘルタ・ベルリンの原口は、疲れを感じさせない素晴らしいパフォーマンスを見せた。
 
 結果には絡むことができなかったが、チーム3位を記録した豊富な運動量で攻守に奔走し、スルーパスでチャンスを演出。後半には香川のシュートが左手に当たってしまい、オーストラリア戦に続き2試合連続でPKを与えてしまったが、GKの好セーブに救われた。
 
『ビルト』紙は「素晴らしいパフォーマンス。攻撃では常に脅威だった」と評価し、2点(1〜6で少ないほど高評価)を与え、今シーズン2度目のベストイレブンに選出した。
 
 また、地元紙『ベルリナー・ツァイトゥング』は「素早く、ひたむきなゴールエリアへの接近で印象を残したが、PKを与えてしまったのはショックだった」と記している。
 
 一方、怪我人の影響で戦前はスタメン出場も予想された香川は、代表戦の疲れも考慮されたのか60分から途中出場となり、ピッチ中央からダイアゴナルなパスを通し、ヘルタ守備陣の打開を図った。
 
 75分にはクロスのこぼれ球から放ったシュートが原口のハンドを誘いPKを獲得したが、オーバメヤンが決めきれず、結果には繋がらなかった。
 
 地元紙『ルールナハリヒテン』は「攻撃の組み立ては少なかったが、PKを獲得した」とだけ記し、3.5点の及第点を与えた。
 
 バイエルンをホームに迎えたフランクフルトの長谷部は、コバチ監督が示唆していた通り、67分から途中出場を果たし、王者相手のドローに貢献した。
 
 今回、代表に招集されなかったことが議論の的となった大迫は、好調を維持している。インゴルシュタット戦に2トップの一角として75分までプレーし、1アシスト&PK獲得と、2ゴールに絡む活躍を見せた。
 
 28分の先制点の場面では、やや下がり目の位置でボールを受けると、裏を狙ったモデストに絶妙なスルーパス。飛び出しはオフサイドにも見えたが、副審の旗は上がらず、ゴールが認められた。
 そして38分には、ペナルティーエリア左外でボールを受けると、2人に囲まれながらも反転してエリアに侵入したところで相手DFから倒され、このPKをモデストが冷静に沈めた。
 
『ビルト』紙の採点は3点と伸びなかったが、地元紙『エクスプレス』は2点を与え「彼の繊細な足が魔法をかけた」と絶賛した。
 
 2部リーグでは、シュツットガルトの細貝が9節ディナモ・ドレスデン戦で先発フル出場、浅野は後半から途中出場を果たした。
 
 前半は相手の攻撃の芽をうまく摘んでいた細貝だが、チームメイトのミスから失点を重ね、3点ビハインドで折り返すと、前掛かりになった後半はスペースを埋め切れず、相手のカウンターからさらに2点を許してしまった。
 
 後半からCFとしてピッチに入った浅野は積極的にDFの背後を狙うが、なかなかパスが通らず。72分からは左MFにポジションを移すと積極的に裏へ飛び出したが、危険な場面を作ることはできなかった。
 
 チームが大敗したこともあり、地元紙『シュツットガルター・ツァイトゥング』は細貝、浅野ともに5点の低評価。「新たな刺激と脅威にならなければならなかった」と、浅野に奮起を促した。
 
文:山口 裕平