ユベントスのGKジャンルイジ・ブッフォンが、10月15日に開催されたセリエA8節のウディネーゼ戦で、再びらしからぬミスを犯してしまった。
 
 30分、ほぼ正面に飛んできたヤクブ・ヤンクトのミドルシュートを止められず、先制点を許したのだ。
 
 その後だった。ユベントス・サポーターが長いバナーを掲げたのだ。そこにはこう書かれていた。
 
「スーパーマンだってただのクラーク・ケントの時もある。ジジ(ブッフォンの愛称)は、いつだって僕たちのヒーローだ」
 
 ご存知の通り、クラーク・ケントとはスーパーマンに変身する前の仮の姿。パッとしない新聞記者だ。
 
 ブッフォンは、イタリア代表の一員として出場した10月6日のワールドカップ予選(スペイン戦)で、クリアしようとしたボールを空振りして失点を招くという大きなミスを犯したばかり。
 
「キャリアのなかでもっとも大きなミスのひとつ」
 
 と、ショックを隠しきれなかった。
 
 ユベンティーノは、そんな守護神を励まそうとこのバナーを用意したのだろうが、この試合でもミスが出たため、図らずも掲げるには絶好のシチュエーションとなったわけだ。
 
 結局、試合はパウロ・ディバラの2ゴールでユベントスが逆転勝ち。ブッフォンもフェリペのヘッドをゴールラインぎりぎりで掻き出すなど、その後は完璧な守備を披露した。
 
 試合後、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は、次のようにコメントし、大ベテランのミスを咎めなかった。
 
「ブッフォンのミスは気にしていない。彼は1年に50試合も出場しているんだ。今夜も信じられないようなセーブを見せてくれた」
 
 また、チームメイトのMFミラレム・ピャニッチも、
 
「彼は今でも世界ナンバーワンのゴールキーパーだ」
 
 と強調した。
 
 指揮官、同僚、そしてサポーター。38歳となった今もブッフォンへの信頼は些かも揺らいでいないようだ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部