ここ数年の移籍マーケットに激震を与えている中国スーパーリーグのクラブによる“爆買い”が、今冬も猛威を振るっている。
 
 すでにオスカール(チェルシー→上海上港)をはじめ、カルロス・テベス(ボカ→上海申花)、アクセル・ヴィツェル(ゼニト→天津権健)、ジョン・オビ・ミケル(チェルシー→天津泰達)、リカルド・カルバリョ(無所属→上海上港)といったビッグネームが続々と中国へ。オスカールの移籍金は今冬最高の6000万ユーロ(約72億円)、テベスの年俸は世界1位の4000万ユーロ(約48億円)と伝えられるなど、チャイナマネーはまさに底なしだ。
 
 河北華夏が年俸1億ユーロ(約120億円)を用意したというリオネル・メッシ(バルセロナ)をはじめ、上海上港が年俸4100万ユーロ(約50億円)+移籍金1億5000万ユーロ(約180億円)で打診したピエール=エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)、フランク・リベリ(バイエルン)、カルロス・バッカ(ミラン)、ジョン・テリー(チェルシー)などはオファーを拒絶したと伝えられるが、中国移籍の可能性が残っているビッグネームは少なくない。
 
 その筆頭が、アントニオ・カッサーノ(サンプドリア)だ。元イタリア代表のファンタジスタは今シーズン、会長と衝突してチームから外されており、34歳なうえ性格的にトラブルが絶えないためイタリア国内からの正式オファーはない模様。そこに目を付けた広州富力と山東魯能泰山が興味を示しており、800万ユーロ(約9億6000万円)とイタリアでは破格の年俸が用意されているという。
 
 同じセリエAでは、クロアチア代表FWのニコラ・カリニッチ(フィオレンティーナ)にも天津権健が猛プッシュ中。移籍金が4000万ユーロ(約48億円)前後、年俸は現在の7倍に当たる1000万ユーロ(約12億円)のビッグオファーが提示されており、クラブが金額に満足しているため、すでに本人の決断待ちの状態だ。
 
 また、ガラタサライに所属する元ドイツ代表FWのルーカス・ポドルスキとオランダ代表MFのウェズレイ・スナイデルには、ともに北京国安へ移籍する可能性が浮上。前者はガラタサライの幹部が交渉最終段階にあることを認めており、後者は本人が「年俸1500万ユーロ(約18億円)で3年契約のビッグオファーなら考える」と語っている。
 
 さらに、ミランで出番を失っている本田圭佑(本人は欧州クラブ行きを望んでいるようだが)をはじめ、トゥーレ・ヤヤ(マンチェスター・C)、リカルド・カレスマ(ベジクタシュ)、ダニエレ・スターリッジ(リバプール)、ハリー・ケイン(トッテナム)、アドリアン・ラモス(ドルトムント)、ペペ(R・マドリー)、マウロ・サラテ(フィオレンティーナ)、オディオン・イガロとトロイ・ディーニ―(ともにワトフォード)などにも、中国行きの噂が取沙汰されている。
 
 ちなみに、ヨーロッパは1月31日だが、中国は2月26日まで移籍マーケットが開いている。欧州クラブとは交渉決裂となった選手と現所属クラブが、巨額につられて中国からのオファーを受け入れる可能性も。まだまだ目が離せない。