バイエルン・ミュンヘンを去って約6年が経った今も、マーク・ファン・ボメルはサッカー界で大きな役割を担っている。PSVアイントホーフェン(オランダ)の育成コーディネーターとして、義父のベアト・ファンマルバイク率いるサウジアラビア代表のアシスタントコーチとして、相変わらず忙しい日々を過ごしているのだ。ブンデスリーガ公式HPではファン・ボメル氏の独占インタビューを実施。元バイエルン主将として、古巣の成長や自身の後継者について語ってもらった。


――2011年にバイエルンを退団しましたが、その後のチームの成長をどのように見ていますか?


ファン・ボメル バイエルンは1970年代から国内外を問わず常に先頭にいるクラブだが、2012年以降は特にそのコンスタントさが際立っている。欧州チャンピオンズリーグ(CL)では5年連続で4強入り。安定した成績を残せるのは、主力がチームに残っているがゆえだろう。しかし何よりも大事なのは、選手たちがハングリーであり続けることだ。


――バイエルンの最大の強みはどこにあるのでしょうか?


ファン・ボメル チームには素晴らしいキャラクターの選手がそろっていて、それらの選手が見事に調和している。重要なのはワールドクラスの選手を獲得することではなく、高い目標を達成するためにチームに合うキャラクターを見つけてくることだ。その点をバイエルンはうまくやっていると思う。


――この夏はマッツ・フメルスとレナート・サンチェスがチームに加わりました。史上最強の戦力と言えるでしょうか?


ファン・ボメル 毎シーズン耳にする言葉だが、私は最も多くのタイトルを獲ったチームこそが最強だと考えている。2013年はブンデスリーガ、ドイツサッカー連盟カップ、そしてCLの3冠を達成した。私が在籍していた2009/10シーズンも3冠まであと一歩だったけどね。


――今のバイエルンでプレーしてみたいと思いますか?


ファン・ボメル もちろん、一緒にやってみたいよ。どうすればチームが機能するのか、その過程も含めて知っているから、そこでプレーするのはいつだって楽しいだろうね。バイエルンは最高だよ。「あのチームでプレーしたい」と思わせるヨーロッパの数少ないクラブの一つだろう。


――バイエルンは新たなチームリーダーを見つけるのに少し時間がかかりました。アルトゥーロ・ビダルはあなたの後継者にふさわしいでしょうか?


ファン・ボメル 性格と振る舞いにはかなり似たところがあるね。違うとすれば、ビダルのほうがやや前のポジションでプレーしていることくらいだろう。ピッチに立つ彼を見ていれば、私との共通点に気がつくはずだよ。


――カルロ・アンチェロッティ監督はバイエルンにとって完璧な指揮官でしょうか?


ファン・ボメル 「完璧な監督」と言うのは難しいが、彼については誰に聞いても良い話しか聞かない。以前率いていたACミラン(イタリア)であれ、今のバイエルンであれ、彼の指導を受ける選手から聞こえてくるのはポジティブなことばかりだ。簡単なことではないが、チームをうまくまとめる力があるのだろう。指揮官にとってこれは大きな賛辞だね。彼は裏表がなく、とても誠実なのだと思う。オットマー・ヒッツフェルトやユップ・ハインケスと少し似たところがあるね。


――ペップ・グアルディオラ時代よりも強いチームになっているでしょうか?


ファン・ボメル 戦力に関しては上だろう。だからと言って、それが目標の達成を保証してくれるわけではないがね。すべてがかみ合うことが必要なんだ。