文・写真=Noriko Nagano


 第11回全国ビーチサッカー大会が10月14日から3日間にわたり、沖縄県宜野湾市のトロピカルビーチを舞台に開催され、全国から予選を勝ち抜いた16チームが参加。大会最終日は準決勝と決勝が行われ、日本一の座をかけたエキサイティングなバトルが繰り広げられた。


 ベスト4に残ったのは、開催地代表で前回3位のソーマプライア沖縄、連覇を狙うドルソーレ北九州、北信越代表で日本代表キャプテンの茂怜羅オズが監督を兼任するフュージョン、前回準優勝の東京レキオスBS。


 準決勝の2試合は、どちらも最後まで勝負の行方がわからない接戦となった。


 地元開催で王者奪還を狙うソーマプライアと前回王者のドルソーレの対決は、地元の大きな声援を受けるソーマプライアが2点のリードを奪ったが、ドルソーレが同点に追いつき、3−3の最終ピリオド、残り1分でソーマプライアが勝ち越し弾を決め、決着をつけた。ソーマプライアは、エースのヴィクトル・ユーリ・ワタリを出場停止で欠く中、斉藤巧がハットトリックをマークし、チームを勝利へ導いた。


 フュージョン対レキオスは、2−2の最終ピリオド、ラスト数秒で元レキオスの後藤崇介が劇的決勝弾。6度の優勝を誇るレキオスは初めて決勝進出を逃し、フュージョンは初の決勝進出を決めた。


 準決勝終了から約2時間後、気温33度、夏のような日差しの下で決勝戦がキックオフ。開始数秒でフュージョンがオウンゴールで先制すると、H.タイアルイがPKで追加点。さらに、後藤崇介のオーバーヘッドでフュージョンが3点リードする。


 だが、厳しい試合になることを覚悟していたソーマプライアは、3点のビハインドを背負いながらも焦ることなくプレー。チーム全員で自分たちの力を発揮した。27分に上原朋也、35分に新垣隆がゴールを奪い1点差に詰め寄った。


 残り時間わずか、ソーマプライアに最後のチャンスが訪れる。相手ファウルで得たFKを斉藤巧が決めて同点に追いつき、延長戦へ持ち込んだ。3分1本の延長戦ではスコアは動かず、PK戦でフュージョンが勝利し、初の全国制覇を果たした。


 勝利後、監督の茂怜羅は、「『決勝の舞台が初めてのメンバーも多かったが、優勝を目指すチームはみんなプレッシャーがかかるもの。プレッシャーを感じるより、いま決勝の舞台でプレーする夢が叶っているんだから、落ち着いて楽しくやれば後悔しない』とメンバーに伝えて試合に入った。みんな落ち着いて自分たちのプレーができて、日本一になれてよかった。これからもっとチャレンジしていきたい」と、次の目標へのモチベーションの高まりを言葉にした。