◇男子ゴルフツアー アジア・パシフィック・オープン ダイヤモンド・カップ第1日(2016年9月22日 大阪府茨木市 茨木カンツリー倶楽部西コース=7320ヤード、パー70)

 ツアー3勝の小平智(27=Admiral)が7バーディー、1ボギーの64をマーク、今季初の単独首位で発進した。交際中の元賞金女王、古閑美保(34)直伝の練習でパットが好転。賞金ランク43位の停滞モードから“反攻の秋”へ好スタートを切った。1打差2位に今平周吾(23=フリー)がつけた。

 小平の予感が当たった。11位に入った前戦ANAオープンで「感覚が良くなった。この感じならいいスコアが出る」と手応えをつかんだ通り、7バーディー(1ボギー)も量産。今季初の単独首位に納得の表情を浮かべた。

 「ショットがついたホールは必ずと言っていいほど入ってくれた」

 スタートの10番で6メートルのバーディーパットを入れると、折り返して迎えた1番も6メートルを沈めた。2、4、8番は3〜4メートルをきっちりと入れ、スコアを伸ばした。加えて、18番パー5では刻んで65ヤードの第3打を30センチにピタリとつけるなどショットも好調で、好スコアを演出した。

 春先は首痛で出遅れ、夏場はパットに苦しみ賞金ランクは43位。ただ、結果が出ない中、続けてきたのは“美保パット”だ。カップの4方向それぞれ約1・5メートルから3球ずつ、計12球を連続で沈める練習を開幕前から続けている。「美保が教えてくれたんですよ」と明かしたそれは、恋人の古閑美保が08年に賞金女王になった際に取り組んでいたもの。成功させるには1時間以上かかることもざらだ。だが根気よく続けたことで、前戦の練習時にはアドレスの際に腰が入っていないことにも気付いて修正。昨年、3勝目を挙げた日本オープンの時のような構えになってきた。

 「グリーンの面に打たないといけないし、セッティングが難しいほどやる気も出る」

 難コースを制すれば、米ツアー参戦も現実味を帯びる。10月26日時点の賞金ランク5位までは米下部ツアーの最終予選会(QT)の出場権を得られる。「ファイナルから出られるならQTを受けたい。若い間にしかできないことだから」と意欲を示す。実りの秋へ、好スタートを生かす。