3枚の菊花賞切符を懸けた「第64回神戸新聞杯」は22日、出走馬が確定。唯一木曜追いを行ったアグネスフォルテは栗東CWコース併走でビッシリ負荷をかけてきた。夏場の休養で英気を養って戦列に復帰。春の日本ダービー14着をバネにして秋の飛躍を期す!!

 いきなり全開ムードが漂っている。アグネスフォルテは松山を背にハロー(馬場整地)明けのCWコースへ。フォルシャー(5歳500万)との併せ馬は8馬身追走でスタートした。道中はうまくスピードをコントロール。3、4コーナーを回って徐々に差を縮めると直線入り口で馬体が重なる。そこから一気にスパート。スッと引き離して3馬身先着でゴールを駆け抜けた。6F79秒1〜1F12秒3が示すようにビッシリ負荷をかけるハードな内容。休養前は一戦ごとに減っていた体も今はふっくら。前走・日本ダービー14着後、久しぶりにまたがった松山の感触が良かった。

 「休み明けでも落ち着きがあるし、雰囲気がいいですね。春は折り合いに課題があったんですけど、そのあたりも良くなっていますよ。いい動きだし、仕上がりは問題ないと思います」

 2走前の京都新聞杯2着で賞金を加算。デビュー10戦目での日本ダービー出走につなげたもののタイトなローテを強いられた分、心身共にギリギリの状態だったという。坂本助手が当時を振り返る。

 「ダービーに出るためにやっていたから仕方ないけど、あの頃は精神的に追い詰められていた感じ。レースは1コーナーで他馬と接触して、そこでハミをかんでリズムを崩してしまった。ダービーの後は放牧へ。牧場に着いてすぐはイライラしていたみたい」

 あれから4カ月、ひと夏を越して今はいい意味で力が抜けた状態だ。坂本助手は「いい休養になったんだろうね。トモに力が付いたし、ムキにならず走りっぷりがゆったりしている」と春との違いを強調する。「脚長の体形だし、ハービンジャー産駒で長めの距離は合っている」とイメージ。菊花賞優先出走権を懸けた、このトライアルが成長を示す舞台になる。