寺島良師(35)が目を輝かせて語った。

 「持っている能力を最大限に、馬のことを第一に考えた調整をしていきたい」

 田中章博師の逝去による音無師への臨時貸付期間が満了し、21日に寺島厩舎が新規開業した。牧場勤務を経て、06年に栗東の大久保龍厩舎へ。助手時代には07年の菊花賞馬アサクサキングスに稽古をつけるなど、ホースマンとしてのキャリアを積んだ。 「大久保(龍)先生は調教をしっかりとやるスタイル。レースに向けての調整法や、馬の仕上げ方など、とても勉強になりました。大舞台での緊張感も味わわせてもらった。あの経験は開業してからも生きてくると思います」

 早速、今週の阪神に4頭がスタンバイ。土曜5R・新馬のサンブリリアントは、稽古で2週続けてラスト1F12秒台をマークするなど俊敏な身のこなし。「乗り込んで時計も出ているし、初戦からやれそうな雰囲気がある」。日曜7R・3歳以上500万下のカネトシブレスは、夏場を休養に充て馬体をリフレッシュ。「重賞でも走っているし能力は高い。折り合いさえつけば」と“初陣V”へ好感触だ。

 ◆寺島 良(てらしま・りょう)1981年(昭56)6月27日、岐阜県出身の35歳。ノーザンファーム空港で経験を積み、06年に栗東・大久保龍厩舎へ。13年7月から松田国厩舎に所属。