プロ通算82勝をマークした日本ハム・武田勝投手(38)が23日、札幌ドームで記者会見を行い、今季限りで現役引退することを発表した。昨季まで入団から10年連続で勝ち星を挙げてきたが、今季は開幕から2軍生活を送り、ここまで1軍昇格はなかった。

 黒スーツに青ネクタイでテーブルに着いた武田勝は「11年間幸せな時間でした」とあいさつ。引退を決意した理由については「プロの世界は結果。ここ2、3年は自分はできる、誰にも負けたくないといった気持ちから若手を応援していく気持ちになっていた」と説明した。

 2006年の日本一を含め、4度のリーグ制覇に貢献した左腕だが、思い出に残る試合について質問されると2011年に出場した球宴でオールスターワースト記録となる4発を含む9失点。「4本塁打を打たれるなんて僕らしい」と笑った。

 プロ野球選手としては1メートル76と小柄で球速も130キロ前後だった。「球が遅いと言われてつらいときもあったけれど、僕としては120キロ、130キロの直球を150キロと思って投げ込んでいた。少々の強がりと負けず嫌いでやってきた」と、濃密なプロ11年間を振り返る。今後は今月30日のロッテ戦(札幌ドーム)で引退セレモニーを行う予定となっている。