西武・菊池が13日、沖縄県内で自主トレを公開し、08年以来9年ぶりのリーグ優勝へ導く「不動のエース」になることを宣言した。

 プロ入り前に日米20球団と面接した経緯もある。昨秋の契約更改で球団と将来的なメジャー挑戦の話もしたが、「小さい頃からの夢とだけ話した。今の力で(米国に)通用するレベルじゃないと自覚している。一年間通して活躍し、必ず優勝したい。それしか考えていない」と、今は夢よりもエースの自覚を口にした。

 午前中は瞬発系の強化に時間を割き、昼食後はウエートトレで計6時間を過ごした。夜も清水忍パーソナルトレーナーが講師を務める2時間の座学で運動生理学などを勉強。「どれだけしんどい思いをするかが一年戦えるかにつながる」と日焼けした表情は現在の充実度を物語っている。

 昨季は自己最多12勝をマーク。岸が楽天へFA移籍し、辻監督は3月31日の日本ハム戦(札幌ドーム)で開幕投手を任せることを明言。「まだ、何も言われていない。アピールしてつかみ取りたい」と左腕は力を込め、2年連続の大役へ向けて「落ちる球があると楽になる」とフォーク、チェンジアップに挑戦する。左腕で開幕戦白星ならば、88年工藤公康(現ソフトバンク監督)以来、球団史上29年ぶりとなる。

 キャッチボールはノーワインドアップで投げた。「セットで投げると野手のリズムも良くない。岸さん、涌井さんはテンポが良かった。僕に足りない部分」。そんな意図に、菊池の成長が表れている。投げる球は超一級品。投球以外にもエースの自覚が芽生えた今年は最高の年にする。 (平尾 類)