磐田の新体制発表会見が13日、静岡県磐田市のヤマハスタジアムで行われ、横浜から完全移籍で加入した元日本代表MF中村俊輔(38)が名門・磐田を復活させることを誓った。すでに年明けから沖縄で自主トレを行うなど気合十分。昨季はケガに苦しみリーグ戦19試合の出場にとどまったが、自らが先頭に立って昨季13位に終わるなど、近年低迷するチームの再建に全力を注ぐ構え。同じレフティーの名波浩監督(44)の下、年間優勝3度の名門に再び光を照らす。

 真新しいユニホームに袖を通し、課せられた使命を改めて認識した。磐田に再び黄金時代をもたらすことを期待される中村俊が、静かに決意を口にした。

 「38歳で難しい年齢、決断だったが、凄い魅力のあるクラブ。ジュビロのファンに“あいつを獲って間違ってなかった”と思われるように、勝ち点を一つでも積み上げられるようにしたい」

 “兄”と慕う指揮官に恩返しを誓う。プロ入りから13年間過ごした横浜への愛着は強かったが、チーム方針への不信感が拭えなかった。昨年12月。去就に悩んでいたときに、名波監督から「門を開けて待っている」と言われ初の国内移籍を決めた。00年アジア杯ではともに優勝に貢献。本職ではない左サイドハーフを務めた中村俊は、左ボランチの名波監督の指示を仰ぎながら攻撃を活性化させた。「サッカーを知っているし、周りが全部見えている」と同じレフティーとして慕っている。「また兄と弟のような感じでやれたら。長く監督をやってもらうために、身を削ってでも貢献する」と男気を見せた。

 昨季は左膝や両足首の負傷の影響で19試合出場で4得点。だが、年明けから沖縄で自主トレを行うなど順調な調整を続けている。きょう14日の始動からフルメニューを消化する予定。名波監督からは4―2―3―1や3―5―2のトップ下として期待されており、リーグ戦34試合中最低でも「28試合出場」を要求されている。「スタートラインは全員一緒。競争しながらやりたい」と目を輝かせた。

 磐田は97〜02年に年間優勝3度を達成した名門。「当時はスター軍団がやっている感覚で勝てなかった。そういうチームに入れたことは不思議な気持ち」と笑った。チームは10年のナビスコ杯(現ルヴァン杯)以来タイトルから遠ざかっている。「新参者かもしれないが、クラブがいい方向に向くように口を出す」と常勝軍団を復活させることを誓った。