◇清水新体制発表会見(2017年1月13日)

 J1復帰元年が始まる。小林伸二監督(56)はクラブ創設25周年の節目のシーズンを「1桁順位、シングル」で終える覚悟を示した。即戦力として期待される野津田は、オレンジのユニホームを身にまとい「伝統のあるチームに来ることができて光栄。攻守で貢献して一つでも上の順位を狙いたい」と力を込めた。

 U―15からU―23まで全ての世代別代表に選ばれた22歳。背筋をピンと伸ばした姿勢から“中田英寿2世”と呼ばれ、広い視野からの的確なスルーパス、そして左足から放たれる無回転シュートは破壊力抜群だ。昨季は新潟に期限付き移籍も、広島JYからの生え抜きで「(清水移籍は)迷った部分はあった」という。しかし「成長のために決断した。チーム一丸となって戦う姿勢に、この中でやりたいと思った」と決意した。

 清水は昨季のエース兼主将・大前の完全移籍を発表したばかりで「一緒にやりたいという思いが強かったのでかなりショックでした」。両サイドハーフ、トップ下での起用が多い野津田は、トップの大前と立ち位置は異なるが、指揮官は「前線9枚の中で唯一の左利きの野津田の力を借りながら点を取れれば」と得点源として期待。野津田も「(大前のような)そういう存在になれるようにやっていきたい」と背中を追う覚悟を見せた。

 プロデビューは12年3月17日、アイスタでの清水戦(J1第2節)という縁もあり「日本平のホームでサッカーができることは幸せだし、あの情熱的な応援をしてもらえることは楽しみ」と目を輝かせる。背番号は「好きな7の倍数」という14に決定。「最大の持ち味のシュートでゴールを奪いたい」と話す若きレフティーが、サンバのリズムを背にゴールネットを揺らす。