この出来事の発端は、イカルディが発表した自伝の62ページから64ページにおいて、ウルトラスと衝突したエピソードを語ったことにある。サッスオーロ戦の終了後に起きたエピソードについて、イカルディは次のように述べている。
「ユニフォームとズボンを子供にプレゼントした。しかし一人のウルトラスが子供からユニフォームを奪って、僕に対し罵倒の言葉と共に投げ返してきた。」

この一件で、選手控え室では賞賛を受けたイカルディであるが、クラブの幹部らはウルトラスとの対立によるアクシデントを懸念した。
「彼ら一人一人と対面で喧嘩する準備がある。もしかしたら彼らは僕が南米でも有数の犯罪率が高い地区で育ったことを知らないのかもしれない。」とイカルディは記している。
これらの言葉に反応したインテルのウルトラス“クルヴァ・ノルド”は、カリアリ戦開始前に「お前は俺達の顔に泥を塗るために子供を利用した。お前は男じゃない、キャプテンじゃない、軽蔑すべき奴だ。」と書いたプラカードなどを幾つも掲げた。

その10分後に、これらのプラカードは撤去されたが「イカルディ、お前は自分を宣伝するためにばかげた嘘をでっち上げた、傭兵め。」などと書いた別のプラカードが表れた。

インテルのサポーターがイカルディを励ます中で、クルヴァ・ノルドは「100のゴールとトロフィーをもってしても、お前が糞ったれであることは変わらない。」「イカルディ、嘘つきめ、キャプテンのブレスレットを取れ。」などと書かれたプラカードを掲げ続けた。

この試合でインテルがPKを得た場面があり、キッカーを務めたイカルディはこれを外した。このことにより、ウルトラスはまた激しくイカルディを責めた。ジョアン・マリオが試合開始56分にゴールを決めたにもかかわらず、カリアリはメルキオッリのゴールとメルキオッリがかかわったハンダノヴィッチのオウンゴールにより逆転した。
フランク・デ・ブール監督率いるインテルミラノは、現在スランプに陥っているが、ホームスタジアムにおける唯一の白星が、一番手ごわいユベントス相手の試合だったというのが興味深い。

カリアリ戦での黒星で、インテルはセリエAで第11位、首位と勝ち点10差となっている。