9月も台風が次々に発生。日本列島に相次いで接近し、大荒れの天気をもたらしました。日照時間は記録的に少ない所もありましたが、気温や湿度は高く、蒸し暑い日が多くなりました。9月の天候のまとめです。

毎週のように台風が襲来

8月に続き、9月も次々に台風が発生しました。下の表は9月の台風の発生から温帯(熱帯)低気圧化するまでの期間をあらわしたものです。9月の平年の台風発生数は4.8個ですが、今年は12号から18号まで7個発生しました。12号は5日午前1時過ぎに長崎市付近に上陸。今年初めての西日本(九州から近畿)への上陸となりました。その後も毎週のように台風が発生。日本列島に相次いで接近し(9月の日本への接近数は計4個)、各地に荒れた天気をもたらしました。沖縄の南から台湾へ進んだ14号は、中心気圧が一時890hPaまで下がり、猛烈な勢力へ。中心気圧が900hPaを下回るのは3年ぶりのことでした。16号は非常に強い勢力で沖縄の先島諸島に接近。17日、暴風域に入った与那国島特別地域観測所では、午前10時過ぎに最大瞬間風速66.8メートルを観測しました。これは与那国島で、1957年に統計を取り始めてから4番目に強い暴風でした。(過去1番強かったのは、2015年9月28日の81.1メートル。)16号は非常に強い勢力を保ったまま、20日午前0時過ぎに鹿児島県の大隅半島に上陸。その後、四国から本州南岸を沿うように進み、20日午後1時半頃に和歌山県田辺市付近に再上陸し、広い範囲に荒天をもたらしました。また、台風から離れた場所でも、日本付近に停滞する前線や台風周辺の湿った空気、台風から変わった低気圧の影響などにより、局地的に雨雲が発達しました。1時間に100ミリを超えるような猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が発表された所もありました。

台風が存在した期間
台風が存在した期間

曇雨天で日差しは少なめ

台風の接近・上陸や秋雨前線の影響により、日照時間は全国的に平年並みか少なくなりました。特に関東から九州は9月中旬から下旬にかけての日照時間が平年の50%を下回った所がありました。関東甲信地方の9月中旬の日照時間は、地域平均で平年比25%となり、9月中旬としては1961(昭和36)年以降で最も少ない記録を更新しました。

厳しい残暑、彼岸過ぎても30度超え

ただ、気温は平年より高めの所が多くなりました。度々厳しい暑さがぶり返し、彼岸を過ぎても厳しい残暑に。27日は最高気温が30度以上の真夏日地点が、全国で300地点を超えました。9月下旬に真夏日地点が300を超えるのは、6年ぶりのことでした。翌28日朝にかけては寝苦しさも戻り、横浜や広島、高知など、9月終わりに季節外れの熱帯夜(最低気温が25度以上)に。もうすぐ10月なのに、夏のような蒸し暑さに感じられた日もありました。
東京の9月の平均蒸気圧(空気に含まれる水蒸気の量)を調べてみたところ、下のグラフのように今年の9月は、ここ50年余りで最も高いという結果が出てきました。そして今年の7月より高い値でした。平均蒸気圧が高い(水蒸気の量が多い)ということは、分かりやすく言えば、湿度が高いということです。9月は梅雨時のような蒸し暑さだったことが数字から読み取れます。

東京の平均蒸気圧(今年は9月1日〜29日まで)
東京の平均蒸気圧(今年は9月1日〜29日まで)