長雨が続き、蒸し暑い気温が不快に感じます。それでも朝晩の気温は涼しくなり、秋の訪れを実感できるようになりました。季節の変わり目は、日中との気温差がはげしく、風邪などを引きやすいため、体調管理にはくれぐれも気をつけてください。
季節の変わり目といえば、今やほとんどの野菜や果物が一年中店に並んでいて、食材から季節を感じることが少なくなりました。その中でも栗は季節感を感じる貴重な食材。旬の今だからこそ、おいしくいただくレシピをお教えします。

栗の種類を知ろう!

普段、産地や品種など、特にこだわらず栗を購入する方も多いかもしれません。
まずはどんな栗があるのかチェックしましょう。
食用として栽培されている栗は【ニホングリ・チュウゴクグリ・ヨーロッパグリ・アメリカグリ】の4種です。
【ニホングリ】
山野に自生しているものは、「シバグリ」、「ヤマグリ」と呼ばれる。栽培種は、世界一果実が大きく、風味に富む。
【チュウゴクグリ】
日本で見る焼き栗『天津甘栗』として有名。渋皮がむきやすいため、焼き栗として消費されることが多い。果実が小さく、甘味が強い。
【ヨーロッパグリ】
果実はニホングリより小さく、チュウゴクグリよりも大きい。渋皮がむきやすいため、料理やお菓子の材料に使われる。ヨーロッパでは街角で普通に焼き栗が売られている。
【アメリカグリ】
1900年初頭に病気が流行り、ほとんどが枯れてしまい、現在は栽培されていない。
ニホンングリの中でも大粒でおいしいと言われているのが「丹波グリ」。その主要品種として栽培されているのが『銀寄』(大阪府豊能郡産)で、甘味が強く、風味も豊かです。
以下、人気品種をご紹介します。
『丹沢』…早生栗の代表品種。肉質は粉質で粘りがなく、ホクホクした食感。甘味と香りは控えめ。
『筑波』…国内で最も広く栽培されている品種。甘味もあり、品質が安定している。
『利平』…“栗の王様”。甘味が強く、肉質も良好。渋皮煮に最適。
『石鎚』…渋皮がむきやすいため、食材として使いやすい。
『ぽろたん』…渋皮がきれいにむける新品種。粉質で甘味も強い。
購入する際には、産地や品種にも注目してみてください。

おなじみの『天津甘栗』はチュウゴクグリが原材料
おなじみの『天津甘栗』はチュウゴクグリが原材料


一粒で栄養たっぷり!

栗は園芸的にはナッツ類に分類されます。一般的にナッツ類は脂質が多いのですが、栗はデンプンが約半分を占め、脂質が少なくヘルシーです。食すのは、種子の子葉の部分ですから、栄養価がとても高い食材です。
【栗に含まれる主要な栄養成分】
◎ペクチン(食物繊維)が豊富!
大腸の粘膜を保護し便秘を予防する。
◎葉酸(ビタミンB群)が豊富!
造血作用を促進する。
◎ミネラルが豊富!
人間の健康維持に不可欠な栄養素を多く含む。
◎渋皮にはポリフェノールが豊富!
渋皮に含まれるタンニンは抗ガン物質として注目されている。

栗はナッツの仲間。他のナッツより脂質が少なくヘルシー!
栗はナッツの仲間。他のナッツより脂質が少なくヘルシー!

おいしく食べよう!

ゆで栗
①半日水に浸すとよい。
②鍋に入れ、栗がつかる程度の水と塩(水1Lに対して。大さじ1/2)を入れてゆでる。
③沸騰したら弱火で40分。火を止め、冷めるまで放置する。
※冷凍保存もOK!
トースターで簡単!焼き栗
①栗の丸い方に包丁で切れ目を入れておく。※破裂防止。
②アルミ泊の上に栗を並べる。
②栗の実に箸が通ればOK。大きさにもよるが30分程度はかかる。
※ゆで栗を使用すると早く仕上がる。焦げ目がついたら完成。

焼いてもゆでても、甘く煮てもおいしい!
焼いてもゆでても、甘く煮てもおいしい!

栗ごはん
米…2合(もち米) 栗…10個程度 塩…小さじ1杯 酒…大さじ1杯 昆布
※もち米を1割程度入れて炊いてもおいしい。もち米で炊くと「栗おこわ」になります。
【栗の下処理】
①栗を1時間以上水に浸す。
②栗のおしりの部分を包丁で切り落とす。
③切り落とした部分から鬼皮をつまむようにはがす。
④渋皮をむく。
⑤むいた栗は水に入れる。
①米をといで30分程度水に浸ける。
②調味料と栗(半分にカット)を炊飯器に入れて、通常の水加減で炊く。
── インターネットで検索すると、栗拾いが体験できる農園などもたくさんあるようです。自分で収穫した栗の味は格別にちがいありません。今年はぜひ栗拾いにもチャレンジしてみてください。

手間はかかるがやっぱりおいしい“栗ご飯”
手間はかかるがやっぱりおいしい“栗ご飯”