「冷凍(れい とう=10)と、「冷凍食品の品質維持のための温度がマイナス18℃以下」であることから、10月18日に制定された、冷凍食品の日。
1920(大正9)年に、初めて冷凍食品事業が誕生して以来、あらゆる家庭の食卓やお弁当を彩る味となりました。その生産量はなんと年間150万トン以上! にもなります。
手軽で美味しい、そしてアイデア次第でレパートリーも広がる冷凍食品。その歴史や美味しい理由、賞味期限の見分け方について、紹介しましょう。

東京オリンピックで広がった冷凍食品

チャーハンやピザなどの主食から、コロッケや餃子などの総菜やカット野菜、スイーツまで幅広いレパートリーを持つ冷凍食品。
各メーカーともプロ顔負けの味で勝負しており、今や時短と美味しさの両輪が魅力になっています。チャーハンのパラパラ感やパスタのクオリティー……。自分で作るより美味しい! と感じてしまうことも多いですよね。
冷凍食品の歴史は意外に古く、大正時代の魚の冷凍食品事業から始まりました。初めての転換期は、1964年の東京オリンピック。選手村で好評だったことがきっかけで、レストランやホテルでも冷凍食品が広く使われるようになりました。
1980年代に入ると、電子レンジが家庭に普及するようになり、1994年に初めて電子レンジでできるコロッケ(冷凍フライ食品)が生まれます。
さらに1999年には、自然解凍で食べられる調理冷凍食品が販売。2000年には「そばめし」が大ヒットするなど、冷凍食品の進化系とも言える本格的な味わいが次々に登場するようになりました。


急速凍結で風味や味わいを保持

冷凍食品は色々ありますが、共通しているのは、−18℃以下で急速凍結されていること。
一気にムラなく凍結されることで、食品の細胞膜が壊れることなく保持され、解凍時にうまみ成分が水分と一緒に流れることがありません。
さらに、CAS技術という日本独自の画期的な急速冷凍技術により、細胞組織まで壊さずに凍結できるので、魚介類なども鮮度や風味、食感が保たれたまま解凍が可能に。
最近の野菜の高騰で冷凍カット野菜を買う方も多いかもしれませんが、水分の多い野菜でも、食感がそこなわれずに美味しくいただける。これも日本の技術力の賜なのです。

冷凍する際に「◯月◯日冷凍」とメモを貼っておけば目安に
冷凍する際に「◯月◯日冷凍」とメモを貼っておけば目安に

2〜3カ月を目安に食べきる

最後に、気になる賞味期限について紹介します。
(社)日本冷凍食品協会によると、実験結果では−18℃以下の家庭用の冷凍庫内に入れて4カ月間は品質が保たれると言います。ただし様々な使用状況を考え、やや短めの2〜3カ月を目安に考えるとよいでしょう。ドアポケットの場合は1〜2カ月程度を目安にしましょう。
使いかけのものを適当に冷凍庫に保管しておくと、食品の一部が白っぽくなっていることがあります。これは乾燥によるもの。また、霜で食品が雪でまぶしたように真っ白になっている場合は、食品の水分が霜になってしまった印。
食品同士がくっつき合っていたら解凍・再凍結で問題があったということです。これらはいずれも品質が劣化している可能性があるので、食べるのはやめましょう。
冷凍食品のポイントをおさらいすると…
・2〜3カ月で食べきる。
・食品が白っぽくなる。あるいは霜で真っ白になっていたり、食品同士がくっついたら、食べるのをやめる。
長く美味しく食べるために一度開封したものは、ジッパー付きなど袋に入れて、空気をしっかり抜いて密封しましょう。また冷凍庫の温度は−18℃以下であることを忘れずに確認しましょう。
ぜひ、以上のことに注意して、美味しい冷凍食品を味わってみてくださいね。
◎参考/(社)日本冷凍食品協会公式サイト