10月も半ばになり、陽が落ちるのが早く感じられるようになりました。秋の日没時刻は、平均で1日に1分以上早くなっていくとか。立冬まで一か月をきり、いよいよ寒さも本番を迎えようとしています。寒い季節の免疫力アップや風邪の予防にぜひ役立てたいのが、その有効成分に注目が集まる「はちみつ」です。今回は、はちみつのパワーをよりアップさせる摂り方のコツをご紹介します。

医療分野であらためて注目される「はちみつ」

各種ビタミンやミネラル、酵素、抗酸化物質の宝庫で、細菌に対する殺菌力も強いはちみつは、古来、医薬品として重用されてきました。1990年代に、独自の抗菌・治癒成分をもつ「マヌカハニー」の分析がすすめられ、その有効成分に「UMF=ユニークマヌカファクター」と名付けられてから、再びはちみつの医療分野での研究が活発化。世界中であらたな医療用はちみつの研究が行なわれているそうです。
マヌカハニーに限らず、加工されていない純粋な天然はちみつには、一定の殺菌力をあることが明らかになっています。はちみつの強力な殺菌力は、「過酸化水素」によるものだということが最近になって解明されましたが、この過酸化水素は、なんと消毒液のオキシドールに含まれる成分なのです。これは、かなり威力がありそうです!
「はちみつは炎症や潰瘍をきれいにし、硬化した唇の潰瘍を軟らかくし、吹き出物や膿の出る傷を癒す」とは、古代ギリシアの医者であったヒポクラテスの言葉。研究がすすめられているはちみつの抗菌・治癒のパワーは、ギリシア時代から治療法として活用されていたのですね。

マヌカの花
マヌカの花


はちみつは「ビタミンC」と一緒に摂るがコツ

冬のホットドリンクやのど飴の定番「はちみつレモン」。昔からある“おばあちゃんの智恵”といったほっこり感とは裏腹に、この組み合わせはとても理にかなった最強のサプリメントになるのをご存知でしたか。はちみつとビタミンCを合わせると、はちみつの抗菌・治癒パワーが増すだけでなく、基本的な免疫力をアップさせ風邪などの予防も期待できるのです。
キーワードは、やはり「過酸化水素」。ビタミンCが体内でつくり出す過酸化水素が、ウイルスに作用して抗菌・治癒力を発揮。はちみつとビタミンCは同じ過酸化水素というパワーで、ダブルでからだを守ってくれるのですね。
栄養素の宝庫であるはちみつに唯一不足しているのがビタミンCという点からも、この組み合わせは理想的。手軽に美味しく摂ることができる「はちみつレモン」は、実は寒い季節の免疫力アップや風邪の予防にぴったりなのです。

他にもある!はちみつと合わせたい最強の素材

今、はちみつと同じように世界的にその効果が注目を浴びている「緑茶」。ミツバチ療法の専門家デトレフ・ミックス氏は著書のなかで、はちみつと組み合わせたときに、からだの免疫力を高めてくれることが特に期待できる素材として緑茶をあげています。スーパーフードとしても名高い緑茶には、カテキンとビタミンCがたっぷり含まれているため、はちみつと同時に目覚めの一杯として飲むことは理にかなっているそうです。

目覚めの一杯に緑茶を
目覚めの一杯に緑茶を

また、緑茶と同じように、はちみつとシナモンも体調を整えるためには理想的な組み合わせ。デトレフ・ミックス氏は、小さじ1杯のシナモンパウダーを大さじ1杯のマヌカハニーで練ったペーストを自分の好みに合わせて、少しずつ適宜摂ることをすすめています。シナモンは、はちみつと同様に血糖値の調整作用があることが明らかになっています。また、血行促進や冷え、むくみの解消、殺菌、解熱効果など、寒い時季にはうれしい作用がシナモンにはたくさんあります。
これからの季節の朝食には、温かい緑茶、はちみつとシナモンたっぷりのトーストというメニューはいかがでしょうか。免疫力をアップする最高の朝ごはんになりそうです。
美味しくてからだにうれしい「はちみつ生活」、本格的な寒さに備えてさっそくはじめてみませんか。

理想的な組み合わせ、はちみつとシナモン
理想的な組み合わせ、はちみつとシナモン