ネット通販の配送サービス競争が激化しています。昨年、アマゾンの短時間配送(プライムナウ)に対抗してヨドバシカメラが同様のサービス(ヨドバシエクストリーム)を打ち出して話題となりましたが、今年に入ると、ドン・キホーテが短時間配送の分野に参入しました。

majica Premium Nowってどんなサービス?

 ドンキの新サービスは「majica Premium Now」(22日開始予定)。専用サイトで注文した2000円以上の買い物について、最寄りの店舗から最短58分で配送してくれます。

 対象エリアは店舗から半径約3キロ以内で、750円の配送料がかかりますが、2時間枠内での配送でよければエリアが半径5キロに広がり、配送料も無料となります。配送時間に関して無料と有料の区別があるところなどアマゾンのサービスに近い内容であり、名称もアマゾンのプライムナウを意識したようです。

 とりあえずは東京都大田区の「MEGAドン・キホーテ大森山王店」において約2500種類の商品でサービスをスタートし、対象商品・店舗・エリアを順次広げていきます。

自社配送の体制を完備

 アマゾン、ヨドバシ、ドンキの3社に共通していることは自社配送の体制を完備しているという点です。アマゾンやヨドバシは短時間配送の実施にあたって、大型の物流センターとは別に、都内に小規模な物流センターを複数カ所設置しました。

 発注の頻度が高い商品は、消費者に近い小規模な物流センターに在庫を保有しておき、そこにない商品を注文された時は大型の物流センターから商品を回します。ドンキの場合にはすでに実店舗があり、一定の商品在庫がありますから、これをうまく活用することになります。

 短時間配送のオペレーションにはこうした細やかな対応が必要となりますから、自社の配送要員でなければ、対応することができません。他の通販会社も同様のサービスを開始した場合には、各社がそれぞれ自社の配送要員を確保する必要に迫られるでしょう。

サービス過剰でもIT活用で持続可能に?

 一部からはあまりにもサービスが過剰になりすぎることによって持続可能性を危惧する声があがっています。しかし一方では、ITを高度に活用することによってそうした事態を回避することは可能との考え方もあります。

 短時間配送の場合、すぐに商品が欲しいわけですから、不在の確率は非常に低くなります。またネットの購買履歴などの分析から、どの程度のオーダーが発生するのか人工知能を使って解析することもできるでしょう。やり方によっては運送会社任せの従来型の方法より効率よく配送することも不可能ではありません。

(The Capital Tribune Japan)