異業種交流活動による関西経済の活性化を推進するNPO法人SKC企業振興連盟協議会(大阪市中央区船場中央、田中祥宏理事長、加盟400社)が実践的なカリキュラムと講師陣で企業家を育成する「船場ビジネス創業スクール」を28日、開講する。昨年に続き2回目で、今年は事業承継や新規事業進出を検討している第2創業予定者を受講生に迎え入れ、幅広い創業ニーズに応える。老舗串かつ屋を第2創業で有名チェーンに躍進させた名物経営者を講師に招くなど、内容の濃い構成になっている。

事業を受け継ぎ新たな成長軌道に乗せる後継者を鍛錬

 船場ビジネス創業スクールは、中小企業庁の地域創業促進支援事業の一環として開講。全国で多様な創業スクール事業が展開されている。同創業スクールでは、同協議会の母体である船場経済倶楽部を通じて取り組んできた異業種交流活動の成果を生かした実践的カリキュラムで、特色を打ち出す。受講会場は多くの大阪商人が集まる船場センタービル4号館だ。

 受講対象者を、事業承継や新規事業進出を検討している第2創業予定者に絞り込み、第2創業を円滑に進めるための幅広いニーズに応える。関西地区では中小企業が経済活動を下支えする一方、後継者不足から業務縮小や自主廃業を余儀なくされるケースが相次ぐ。

 会社の大黒柱で多忙な経営者が業務の管理に追われるあまり、後継者の育成まで手が回らないからだ。そこで、同創業スクールの事業総括責任者を務める吉田光博同協議会経営相談室長は「伝統ある企業をしっかり受け継ぎ、第2創業で新たな成長軌道に乗せる後継者などの育成鍛錬に、真っ向から取り組むカリキュラムを再構築した」と話す。

第2創業で躍進した串かつ店の名物看板経営者が講師に

 講義は今月28日から11月30日まで全10回。後継者候補が家業に打ち込みながら通えるよう、午後6時半から9時まで集中講義。経営相談のプロである中小企業診断士や弁護士、税理士などの専門家が講師陣にそろう。「経営者の外見が経営を左右する」という外見・イメージ戦略やSNSによる広告戦略など、旧来型の経営陣が苦手とする新分野の特訓も受けられる。

 初回講義の講師は一門会会長兼社長の上山勝也さん。3代目店主が病に倒れ、創業以来の閉店の危機に陥っ
た新世界の串かつ店を引き継ぎ、大阪新世界元祖串かつだるまとして再生。海外にも店舗を持つ有名店に発展させた名物看板経営者だ。自身の第2創業の体験を、若手世代のために惜しみなく披露してくれそうだ。