コケコッコーと鳴くのはオスだけ?

 今年は酉年。年末年始、THE PAGE大阪でも「通天閣・干支の引き継ぎ」などでニワトリなどが登場したのは記憶に新しい。それにちなんで、筆者はニワトリの中でも珍しい国の天然記念物「烏骨鶏(うこっけい)」が頭に浮かび、調べてみた。大阪では意外と馴染みが薄いかもしれない。卵が高価格で人気があるのは知られているが、この烏骨鶏、他のニワトリと違って羽毛がふさふさしている。その肉は皮膚から骨まで真っ黒。指の本数も1〜2本多い品種だという。動物と触れ合うことのできるテーマパーク「ワールド牧場」(大阪府南河内郡)の飼育員に話を聞いたところ「鶏肉が黒いことなど知らない人が多いと思います。それと、コケコッコーと鳴くのはオスだけで、常に鳴く順番が決まっています」という。どういうことなのか?

頻繁に卵産まず、栄養価高くて貴重

 「烏骨鶏はあまり出回っていないので、どんなニワトリか、知らない人が多いようです。私もここに来て初めて知った感じです」。こう話すのは、「ワールド牧場」動物飼育課の武田美奈代さん(24)だ。飼育歴4年。

 同牧場は平成元年4月のオープン。広大な敷地に様々な動物が暮らし、身近に触れ合うことができる人気の観光牧場だ。現在、ニワトリは10種類を飼育。販売もしており、烏骨鶏はオス5000円、メス8000円、ひよこ2000円となっている。

 「愛玩用か、卵を目的に飼う人が多いです。他のニワトリと違って頻繁に卵を産まないし、栄養価が高くて貴重なんです。日本では肉は食べませんね」と武田飼育員。名古屋コーチンなどの鶏肉はうまいが、烏骨鶏は観賞用か採卵用だという。さらに烏骨(黒い骨)という名が示す通り、皮膚、内臓、骨に到るまですべて黒色。まさか黒いとは知らなかったが、羽毛は白と黒とがある。また、足の指も、普通のニワトリは4本だが、烏骨鶏だけは5本(もしくは6本)で、これも珍しい。国の天然記念物にも指定されている。

 日本へは徳川の初期(江戸時代初期)の頃に中国から持ち込まれたとされているが、原産地が中国かどうかは、はっきりしないそうである。