ア・リーグの地区シリーズ第2戦、レンジャーズ対ブルージェイズが現地時間7日、テキサス・アーリントンのグローブライフパークで行われ、レンジャーズはダルビッシュ有(30)が先発。4年ぶり2度目のポストシーズン登板となったが、4本塁打を浴びて5失点、負け投手の責任を負ったまま5回で降板した。結局、チームは3−5で敗れ、ダルビッシュに黒星がつき、ブルージェイズが地区シリーズ突破に王手をかけた。

 小雨。17度。ダルビッシュは、霧雨に時折、目を細めながらもストレートで押す。カレーラ、ドナルドソンの1、2番をたった3球で、続けてセンターフライに打ち取ると、今季42本塁打の要注意人物、エンカルナシオンを迎える。初球は156キロのストレート。勢い余った強打者はバットを放り投げた。2球目も154キロのストレートでバットに空を切らせて追い込むと、結果、ショートゴロ。最高の立ち上がりを見せた。

 レンジャーズは初戦に15勝のハメルズを立てたが、滅多打ちされて1−10で大敗した。3勝を先勝すれば終わる地区シリーズでは、ダルビッシュで負ければ、敵地に場所を移す前に王手をかけられることになる。まさに絶対に負けられないプレッシャーのかかるマウンドだった。

 地元のダラス・モーニングニュースは「初戦に負けたレンジャーズは、日本でのポストシーズンの栄光を取り戻そうとするダルビッシュ有に次を託す。今季のダルビッシュは感情をよく見せるようになっており、それが、このチームに必要なことで、彼は右肘の手術から復帰後好調を維持している」という記事を出していた。

 だが、強力ブルージェイズ打線の“毒牙”にかかる。二回、先頭の4番バティスタを四球で歩かせ、一死から前日、3安打3打点の好調、トロウィツキー にレフトスタンドへ2ランを運ばれた。カウント2−0からツーシームが甘く入ったコントロールミス。ダルビッシュは天を仰いだ。

 毎回、走者を得点圏に進めながらも、ブルージェイズの今季20勝4敗のメジャー10年目、左腕、JAハップを攻略できなかったレンジャーズ打線が4回に1点を返す。二死走者無しからマザーラ、ゴメスが連打、一、二塁として、デズモンドが詰まりながらもショートの右を抜くタイムリー。1点差とした。
 
 援護をもらった後のイニングは大事にいきたかったが、ダルビッシュは、まさかの一発攻勢に泣く。先頭のピラーに高めの抜け球をレフトのポール際に運ばれると、一死からカレーラにもライトスタンドへ、この日、3本目となる被弾。さらに二死からエンカルナシオンにまでライナーでレフトスタンドへともっていかれた。ほとんどが制球ミス。それをカバーするだけの球威とキレが見られなかった。1イニング3発で1−5とリードを広げられた。ダルビッシュは、この回限りで降板、元ヤクルトのトニー・バーネットにマウンドを譲った。

 ダルビッシュは、84球、5安打、4奪三振、2四死球のピッチング内容だった。

 山のように残塁を重ねていたレンジャーズ打線だが、8回にゴメスのタイムリーなどで2点を返し、さらに、回跨ぎで出陣したブルージェイズのストッパー、オスーナに9回も襲いかかった。先頭のベルトレがレフトオーバーの二塁打で出塁したが、後続が続かず、3−5のスコアで本拠地連敗を喫した。王手をかけられての第3戦はトロントに場所を移して行われる。