クライマックスシリーズが8日、ヤフオクドームで開幕。ソフトバンクがロッテを4−3で下して先勝、ファーストステージ突破へ王手をかけた。

 先手を取ったのはロッテだった。千賀の立ち上がりに襲いかかって、まず清田が先頭打者アーチ。二死からデスパイネも一発をお見舞いして「先手をとりたい」と語っていた伊東監督の思惑通りに2点を先取した。
 だが、ソフトバンクも、その裏、ロッテ先発、涌井から二死二塁の追撃機を作り、4番の内川がライトへのタイムリー二塁打で1点を返す。さらに3回にも二死から内川がレフトへ同点本塁打。9月の月間MVPを獲得した4番が、好調をそのまま短期決戦へ持ち込んだ。

 2−2の同点で迎えた8回。ソフトバンクがロッテの2番手、内の制球難につけこむ。またしても、先頭の内川がセンター前ヒットで出塁、続く長谷川はバントで送る構えを見せていたが死球。松田も四球を選び、無死満塁となった。絶好の勝ち越し機に福田は、初球に手を出してキャッチャーへのファウルフライに終わるが、この試合から戦列復帰した今宮がスライダーに食らいつき、執念の勝ち越し2点タイムリーを三遊間へ。内をマウンドから引きずりおろした。

 4−2のまま最終回は、サファテ。先頭のデスパイネに、この日2本目となるソロアーチを浴び、二死からナバーロにもヒットを許して、代走の加藤に二盗されたが、田村をセンターライナーに打ち取って、4−3で逃げ切った。

試合後、場内インタビューには、2打点3安打1本塁打の内川と、決勝タイムリーの今宮が呼ばれた。

 4番。そして主将の役割を果たした内川は、「初回に2点を先に行かれましたので、なんとか早い回に1点でも返しておきたかった。(初回に)千賀が、すごく緊張して青冷めていたので、『お前、大丈夫か』と聞くと、『やべえ』と答えた。いつもあいつは、僕のことを先輩と思っていない(笑)。監督からも『千賀と森は、なんであんなにウッチーに強気なんだ?』と聞かれたが、『友達だと思っているみたいですね』と話した。
 本塁打? 短期決戦なので、結果はよくても悪くても、確率は5割だと割り切ってやっています。(シーズンの優勝を逃して)悔しかった、優勝をしたかった。でも、まだまだ日本一になれるチャンスがあると、監督も言ってくれている。日本一になるために頑張りたい。(初戦を勝つと100パーセントファイナルS進出を決めているデータがある?)その過去は、いいデータだと思うが、2つ勝つまでは終わらない。明日、絶対勝つつもりでがんばります」と雄弁に語った。

 続けてマイクを向けられた今宮は笑顔で声を張り上げた。

「ファン方々の声援のおかげです。(決勝打の場面は)まっすぐが前に飛ばなかった。前進守備だったのでバットに当てれば、なんとかなると思っていた。(右肘痛で終盤に戦列を離れた)ショートストップとして1年間守り続けなければいけない。初めて試合に出れない怪我をしたが、診断の結果、ねずみだった(遊離軟骨)。選手生命に影響することはないと思うので、残り試合、全力で気持ちでがんばります」

 満員のヤフオクドームからの歓声が鳴り止まなかった。