ナ・リーグの地区シリーズ第3戦、ドジャース対ナショナルズが10日(日本時間11日)、ロスのドジャースタジアムで行われ、前田健太(28)が先発したが、一発を含む4失点を喫しわずか3回でKO降板した。

 スタートは三球三振だった。前田は148キロのストレートをターナーに3球続けた。しかし、ワースに9球粘られライト前に落とされた。二死としたが、4番のハーパー、5番のレンドンに連続四球。満塁となってピッチングコーチがベンチから出てきた。いきなりのピンチを迎えたが、ジマーマンには、外のスライダーでハーフスイングの三振。前田は、吼えながらベンチに戻った。

「普段と変わらない。当日、プレッシャーはあるかもしれないが。確かに短期決戦のむずかしさもあるが、レギュラーシーズン同様、力を入れるところには入れ、抜くところは抜くピッチングを心がける。(ナショナルズとは)初対戦だから有利だとは思わない」

 マエケンは、メジャー移籍1年目で経験することになったポストシーズンでの先発前の会見で、そう平常心を強調していた。5試合制度の地区シリーズで1勝1敗。この試合を取った方が王手をかける。16勝11敗、防御率3.48という素晴らしいルーキーイヤーの数字を残した前田だが、プレーオフで勝負強さを見せなければ、ファンや首脳陣の支持を失うことにもなる。

 ドジャースが先取点をマエケンにプレゼントした。先発左腕、ゴンザレスの立ち上がりを攻め、一死一塁から2試合連続で初回アーチを記録している好調のシーガーが右中間フェンスにショートバウンドで当たるタイムリー二塁打。マエケンを抑え新人王の有力候補といわれているスラッガーだ。

 だが、そのリードをマエケンが守ることができない。3回だった。先頭の今季33盗塁をマークしたターナーにセンター前ヒットを許す。続くワースに投げ急ぎ、外のストレートをライト線に痛打され、俊足のターナに躊躇せずホームを狙われ同点とされた。しかも、打者走者にバックホームの間に三塁までいかれた。

 マーフィーは、浅いライトフライに打ち取り、タッチアップをさせなかったが、ハーパーには、初球のチェンジアップをライト前に返されて逆転。さらにレンドンの打席で、二塁に走られ、捕手、グランダルのワンバウンド送球が、外野へ抜ける間に三塁へ。守備の乱れで一死三塁とされた。
 マエケンも動揺したのか、ツーシームが制球ミスで真ん中へ入った。それをレンドンにレフトスタンドの中段にまで運ばれた。手痛い2ランに、マエケンはマウンド上で天を仰いだ。

 前田はその裏、代打を出され、わずか3回で4失点降板となった。63球、5安打4奪三振4失点の内容。結果を出せなかったマエケンは、ショックを隠せずベンチで頭を抱えてうなだれた。

3点を追うドジャースは、5回一死から代打のルイーズがレフトへ1点差とする追撃の2ラン。先発コンザレスをマウンドから引きずり降ろした。だが、その後、ナショナルズの継投策の前に沈黙、9回にはクローザーのジャンセンが、ワースに手痛い一発を浴びるなど4失点。3−8のスコアで2敗目を喫して王手をかけられた。なお、先発の前田が敗戦投手。