米のスポーツ専門サイト「ブリーチャーレポート」が、2017年メジャーリーグフリーエージェント「過小評価されているスターたちの噂と予想」という見出しで、今オフのFA選手の動向予想を掲載した。

 記事で取り上げられているのは、レンジャーズのデレク・ホーランドとコルビー・ルイス、インディアンスのマイク・ナポリと、マリナーズの青木宣親(34)の4人だ。

 ブリーチャーレポートの記事は、「マリナーズの外野手でリードオフマンの青木は2016年は、良いシーズンではなかった」という書き出しで始まっている。

「8月3日の時点で、打率は.247、出塁率は.321だった」とし、マリナーズにとっても、青木にとっても、8月までの時点では不本意だったことを伝えた。

 青木は、6月24日にマイナーに降格させられ、8月下旬にも、中継ぎ陣を充実するために一時的にマイナーに送られた。2度もマイナーへ降格させた理由としては、青木が480打席に達すれば、550万ドル(約5億5000万円)の来季契約が自動更新するオプションがついていたため、球団が意識的に避けたとも言われている。結果、青木は、467打席でシーズンを終え、13打席届かなかったが、マリナーズが青木を来シーズンのチーム構想に入れていたかどうかは怪しかった。

 しかし、夏以降、やや青木の置かれた状況に変化が現れた。

 同記事では、「しかし、彼は状況を好転させることができた。最後の41試合では、48安打を放ち、打率を.283まで上げ、出塁率を.349とした。マリナーズはワイルドカードを勝ち取るにはあともう一歩、足りなかったが」と、青木がシーズンを通じて不調だったのではなく、終盤には挽回したことを数字で示した。そして記事は、シアトルの地元紙ニューストリビューンが9月に報じた「青木がシーズンの最後に調子を取り戻したことから、マリナーズは新しい契約をオファーするという関心を高めたようだ」というニュースを引用して「終盤のプレーが、マリナーズの青木に対する評価にプラスの影響を及ぼしている」と、残留の可能性を示唆した。

 またマリナーズには、青木のようやタイプが不可欠であるチーム事情もあるという。

「マリナーズの打線には、パワーある打者としてネルソン・クルーズとロビンソン・カノがおり、青木は出塁することを期待されていて、パワー打者のための走者となる選手とみなされている」と付け加えた。

 しかし、ブリーチャーレポートの分析は、終盤に復調した明るい材料だけでなく、これまでのあまり好ましくない青木の傾向にも触れている。記事では、青木が日本からメジャーに移籍してから、最初、ブルワーズで2年間プレーして以降、毎年チームを変わっていて、定着できていない事実を指摘した。

「青木の(メジャーでの)通算打率は.286、出塁率は.350を上回っているが、同じ球団で翌シーズンも続けてプレーすることはできていない。この5年間で、4チームでプレーしてきており、フリーエージェントになることは、そのチーム数がまた増えるリスクもあるだろう」と伝えている。

 2014年には、ロイヤルズの一員としてワールドシリーズに進出し、2015年には、前年にワールドシリーズで対戦したジャイアンツに移籍。強豪チームでプレーしてきたが、引き続きそのチームに留まることができなかった。
 記事では、結論として、「もし、マリナーズが青木が今後、安定したプレーができると信じているのなら、マリナーズは、アメリカンリーグでより脅威あるチームになるための準備として、青木を彼らのリードオフマンとするだろう」と述べ「青木はマリナーズに残留する」という予想で締めくくっている。

 年俸600万ドル(約6億円)に設定されている来季契約の選択権は、まず球団側にあるのだが、青木がプレーオフ争いの終盤に見せたプレーを、マリナーズは、どう評価するのか。メジャー6年目のシーズンを青木がどこでプレーするのか、その去就について日米で注目が集まっている。