5月2日の東京ドーム巨人戦で、野球アニメ「MIX MEISEI STORY 〜二度目の夏、空の向こうへ〜」(毎週土曜昼5:30-夜6:00、日本テレビ系 ※以下「MIX 2nd SEASON」)とのコラボレーション企画が開催され、場内演出に声優の梶裕貴が登場し、囲み取材に応じた。

■梶裕貴が主人公・立花投馬を演じる

原作・あだち充による「MIX」(小学館)は、幅広い世代に人気の野球漫画・アニメ「タッチ」の主人公が通った「明青学園」の約30年後が舞台で、甲子園を目指す明青学園の球児たちの青春を描いたストーリー。

梶は、アニメの主人公・立花投馬役の声優を務めており、スタメン発表時のアナウンスや始球式など場内演出に参加。また、会場では「MIX 2nd SEASON」の映像やコラボビジュアルが場内のサイネージに放映されるなどし、観客を作品の世界観にいざなった。

■4回目の始球式でも「あの景色は本当に格別」

「マウンドに上がった感想」を問われると、「ちょっとボールがそれてしまいましたけれど、あの景色は本当に格別で、今回で4回目でしたけれども、こうやってこんなに神聖な場所でピッチャーの方々は球を投げられて試合が行われているんだなということを改めて感じる機会になりました」とコメント。

急きょ球場での練習ができなくなってしまったという梶は、「気が付いたら場内アナウンスの時間になり、『では始球式の方へ』という感じで(笑)。ちょっと練習しておけばよかったなというのはありますけど、でも何よりも今日はいろいろな形でこの試合を盛り上げられればなと思っております」と笑顔を見せた。

■「バシッと決めたかった」悔しさをにじませる

「MIX 2nd SEASON」のオープニングテーマでもあるsumikaの「Starting Over」が流れる中マウンドに上がった梶は、アニメとのコラボレーションについて、「オープニングテーマがかかる中マウンドに向かう感じというのは、すごくしびれるものが自分の中でもありましたし、今後のお芝居にも生きていきそうだなという感覚がありました」と感慨深げ。

続けて、「この機会に『MIX』というアニメを知って、そこから興味を持っていただけたらうれしいですし、逆に『MIX』とコラボすることで、初めて野球観戦に来られる方々が野球の面白さに気付いてくれたらうれしいなと思います」とアピールした。

演じる主人公・投馬が負けん気が強い性格ということにちなみ、「最近悔しかったこと」について質問が飛ぶと、「悔しかったこと…もう、いまですね(笑)。タイムリーにいまですね。アニメのスタッフさんも『君ならできるよ』って送り出してくれたんですけど、案の定うまくできなくて…」と悔しそうな表情を見せる。

「もうちょっとバシッと決めたかったですけど、この後もまだアナウンスの仕事があるので、そちらでとにかく盛り上げて、ご来場くださった皆さんにいい思い出になったなと思ってもらえるように頑張りたいと思います」と語った。



■「観客の皆さんの『あぁ…』という声がすごく心に刺さった(笑)」

自身の投球については「20点くらいですね」と厳しめの採点。「もちろんかっこよく始球式を終えたかったんですけど、それ以上に声優としてお名前の読み上げだけはバシッと決めたかったので、そちらは大丈夫だったかなと思います。次チャンスがあれば、事前に投球練習をして向かいたいと思います」と意気込む。

さらに、「投げ終わった後の観客の皆さんの『あぁ…』という声がすごく心に刺さったので…(笑)」と明かし、次回挑戦する機会があれば「拍手をもらえるようなピッチングをしたいなと思います」と、次なる目標ができた様子。

背番号18番のユニフォームでイベントに臨んでいた梶。プロ野球でいうエースナンバーであることにちなみ、「声優界のエースを目指すべくどうまい進していくか」という問いには、「こういう始球式のような失敗もありますし(笑)、生きている中で失敗もありますが、それを糧にしてとにかく前を向いてやっていくしかないなと思うので、自分にできることを、盛り上げられるやり方でやっていきたいと思います。とにかく楽しんでもらいたいです」と決意を新たにした。