現在放送中の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合ほか)で、水田たまき役で出演中の吉本実憂。鞠子(相楽樹)と正平(伊藤淳史)の娘で、常子(高畑充希)の姿に憧れて、あなたの暮し出版の入社を志す役どころだ。

吉本は'12年に「全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを獲得後、大河ドラマ「軍師官兵衛」('14年NHK総合ほか)や「時をかける少女」('16年日本テレビ系)などさまざまな作品に出演。今回、初の朝ドラ出演にあたり現在の心境を聞いた。

■実は「ノート人間」。中身はマネジャーも知らない

――朝ドラ初出演ということですが、出演が決まった時はいかがでしたか?

朝ドラ出演は目標の一つでしたので、決まったときはすごく光栄でした。でも出演するだけが目標達成ではなくて、その中で「とと姉ちゃん」での自分の目標を決めて、それを自分なりに達成できたかというところまで考えながら演じました。

私は実は「ノート人間」で、「目標」ノート、「挑戦」ノートというのをつけているんです。中身はマネジャーさんも知らないんです。書かないと頭の中にも入らないし、整理もできないという性格なので…。ドラマ出演にあたっての目標や、何カ月後、何年後、何十年後自分がどうなっていたいかという目標を書いています。

――「軍師官兵衛」の栄姫役から2年たちます。その頃と今と比べて、演技をするときに心境の変化はありましたか?

大河ドラマの時は右も左も分からない時に出演が発表されたので、前に進むということしか知りませんでしたが、今回は年数がたった分、状況を見て前に出るときを考えたりしながら演じていました。大河の時のスタッフさんとは「とと姉ちゃん」で再会したりして、すごくうれしかったです!

――今回途中参加でしたが、その分難しさを感じることは?

緊張していたのですが、撮影を始めて3日目くらいには自分なりに楽しめる要素が出てきたのかなと思います。

本当は、途中から入るってすごく苦手なんですが(笑)、皆さん本当に優しくしていただきました。監督自身がキャストの一人一人をいじったりして現場も和気あいあいとしていました(笑)。

■“母親”相楽樹は包容力があって、きれい!

――今回のたまき役を演じるにあたり、何を意識されたましたか?

たまきは小さい頃から常子さんに憧れている役で、常子さんが楽しそうに働く姿を見てきて、絶対私もあなたの暮し出版に入りたいという気持ちをずっと持っていたと思います。常子さんが具体的にどういう仕事をしているのかとか、たまきの好奇心旺盛な姿を見せたいと私自身考えて、第1話から見返しました。その中で「たまきって一番視聴者に近い役なのかな」って思うようになりました。「こういう会社いいな」って思いながら、「視聴者があなたの暮し出版に入ったらどんな輝きを見せるんだろう」と、一番入りたかった会社に入った時の喜びを意識しながら演じました。

――高畑充希さんやお母さんとなる鞠子役の相楽樹さんの印象を教えてください。

高畑さんは、すごく楽しそうに演技をされている姿や物づくりをされている姿を見ていると常子さんと同じ輝きを持っているなと思いました。たまき役としてすごく憧れやすく、気持ちが入りやすかったです。お母さん(鞠子役の相楽樹)は…きれい!(笑)ってすごく思いました。あと包容力がありました。お父さん(水田正平役の伊藤淳史)とお母さんの二人を見ているときにすごく思いました。伊藤淳史さんってすごくいじられる側で、相楽さんが伊藤さんをいじったりする二人の姿を見ていて、優しくて(絆の)強い夫婦だなと思いました。相楽さんは私の二つ上で、最初は子供らしくしなきゃと思いましたが、私自身19歳で、等身大でいこうと思いました。

■「大河ドラマにまた出演したい」今度は伝える側として

――(9月23日放送の)入社試験のシーンは「たまき頑張れ!」と思ってしまうようなシーンだと思います。試験官となる唐沢寿明さんとの共演はいかがでしたか?

熱い方だなと思いました! 共演させていただくのがすごく光栄でしたのでうれしかったです。入社試験のシーンはたまきの好奇心旺盛な所や、興味を持つと深く追求したくなる性格を表現できたらいいなと思いながら演じました。

――特に印象に残っているシーンはありますか?

たくさんありますが、中でもやっぱり常子さんにあなたの暮し出版で働きたいと伝えるシーンです。他の会社にしようか、あなたの暮し出版にしようか悩んでいた中で、たまきが決意した意志のあるシーンです。私はたまきが視聴者に一番近い存在だと思っているので、視聴者を担っているシーンになっているんじゃないかなと思います。あのシーンを見ていただいて、きっと共感していただけると思います。

――たまきとご自身が似ている部分はありますか?

自分がこうと決めたことはとことんやるというのは似ているかもしれません。そして元気でもあると思います。比較的似ていると思います!

――大河ドラマに続いて朝ドラに出演されて、10月8日(土)公開の映画「HiGH&LOW THE RED RAIN」のヒロイン役も決まっています。今後チャレンジしていきたいことを教えてください。

たくさんあります! 今回「とと姉ちゃん」に出演させていただいて、たくさんの方と一つのものを作るというのが改めて大好きだなと感じました。誰かのためになるような作品を作りたいというのが私の軸としてあり、そういう作品に携わっていきたいと思っています。

あと、また大河ドラマに出演したいです。(「軍師官兵衛」で)私が演じた栄は中谷美紀さん演じる光姫の生き方を受け取る役でしたので、今度は伝える側として、視聴者の方に何か伝える役を演じたいので、一つの目標として大河ドラマにまた出演したいです。