テレビ東京系で9月28日(水)に放送される「六本木3丁目移転プロジェクト ドラマスペシャル 湊かなえサスペンス『望郷』」の製作発表記者会見が行われ、主演の広末涼子、同じく伊藤淳史、原作者の湊かなえが登壇し、作品への思いを語った。

原作は、瀬戸内海に浮かぶとある島で生まれ育った人々の切なくも愛おしい人間模様を描いた連作ミステリー短編集。今回テレビ東京では、その中から「みかんの花」「海の星」「雲の糸」の3編をオムニバスドラマ化した。

「みかんの花」の主演・広末は、20年に自分と母・安江(倍賞美津子)を島に残して東京に行ってしまった小説家の姉・笙子(水野美紀)をずっと恨み続けている主人公の主婦・富田美里を演じる。

広末はロケ地となった広島・因島(いんのしま)でのロケを振り返り「撮影初日に台風で撮影が中止になったり、最終日はカンカン照りでジリジリと焼けるような暑さの中で撮影をしたり、天候に振り回されました(笑)。でも、天気によって海の色や自然の景色が変わるので、いろんな因島の表情が見られて良かったです」とニッコリ。

また、撮影では地元住民がエキストラ出演や名物“はっさくゼリー”の差し入れをするなど親交もあったことを明かした広末だが、ふと「島ではこの番組って放送されるのかな…、因島のシーンがたくさんあるけど地元の人が見られないって悲しいじゃないですか。見てほしいんですけど、どうなのかな」とポツリ。司会の中川聡アナが「弊社のセールス(部署)が頑張らせていただきます」と必死のフォローを入れて会場を笑わせていた。

「海の星」の主演・伊藤は、幼い頃に父・秀夫(橋本じゅん)が失踪し、母子家庭で育った島出身の主人公の会社員・浜崎洋平を演じる。

伊藤は「『海の星』は、僕が演じる洋平の子供の頃を加藤清史郎君が演じておりまして、8割くらいは加藤君の力で出来ている作品です(笑)」とおどけつつ見どころを紹介。

湊から「もし(ロケ地となった)因島で生まれ育っていたら、今と同じ仕事をしていますか?」と問われた伊藤は、「きっと地元が大好きになって、島から離れたくないと思って違う仕事をしているかもしれない」と返答。すると、すかさず広末から「チビノリダーは伊藤君しかいないんだから、俳優をやってくれないと困る!」と、突然“待った”が入る一幕が。

伊藤は「きょう、裏の控室で広末さんが(「とんねるずのみなさんのおかげです」内の「仮面ノリダー」で子役時代の伊藤が演じた)チビノリダーを絶賛してくれて…それが一番うれしかったです」と明かし、笑顔を見せた。

一方、湊は「短編集というのは映像化されにくいと思っていたので、このような形でドラマ化され、しかも広末さん、伊藤さん、濱田岳さんと豪華な主演3人と、それを囲む共演者の方々も知らない人がいなくらい豪華過ぎる布陣で、まさに“オールスター夢の共演”ですよね!」と映像化の喜びとキャストの豪華さを熱弁していた。