“歴史大好き芸人”として知られるブロードキャスト!!の房野史典が、戦国時代を超現代語訳で解説。幻冬舎のWEBサイト「幻冬舎plus」でことし4月から6月にかけて、200万PVを誇った連載が「泣いて笑ってドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代」として書籍化された。

東大出身者でさえも「こんなに頭にすんなり入ったことがない」と絶賛し、芥川賞作家でもある先輩芸人のピース・又吉直樹も「日本史を好きになるための最善の方法であり、最後の手段」と推薦コメントを寄せる1冊。著者の房野自身に、その執筆のきっかけから聞いた。

──元々はご自身のFacebookで連載されていたんですよね?

そうですね。あとがきにも名前を出させてもらったんですけど、同期の作家の山口トンボや、1期先輩のキングコングの西野(亮廣)さんと話していたら、「物事をかみ砕いて話すのが得意なんだから、それを文字起こししてみたらどうだ?」っていうことになって。歴史の話だったらできるなと思って、Facebookで始めたのがきっかけです。

──それを幻冬舎の方がご覧になって、幻冬舎plusで連載されるようになったことから、さらに注目度が上がった?

やっぱり、Yahoo!ニュースに載ったことが大きな反響につながりましたね。時期もよかったんだと思います。大河ドラマの「真田丸」が盛り上がり始めたころだったので。あと、元々Facebookに上げていた文章を少し手直しするだけでよかったんで、かなりハイペースで記事を更新できたんですよ。それも功を奏したかもしれないです。

──房野さんが思う戦国時代の魅力はどんなところですか?

常に生死が隣り合わせにあるところですね。命まで奪われなくても、土地を奪われたり。生きていくために知能をフル活用してるところに魅力を感じます。そんな面白味を伝えるためには、どんな言葉を使ったらいいかなって考えたのが、この超現代語訳。歴史に抵抗がある人がいるのは、やっぱり用語や人物名が難しいからだと思うんですよね。

──その超現代語訳の例を挙げていただくとすると…?

例えば、「大名と国衆」なんて言われても、どういうことか分からないじゃないですか。それは今で言ったら「県知事と市長」ですよ、と言われたら分かりやすくなる。あるいは、「大名は学校一のお金持ちのお嬢さまで、国衆は彼女に従うプチお金持ちのお嬢さま」とかね。

あと、豊臣秀吉の相手をつぶさずに口説くっていうやり方は、ほかの会社に対してウチの子会社になれって言ってるようなものだ、とか。歌や映画の例えも盛り込んでるので、僕と同世代の人にしか通じないネタもあるかもしれないですけど(笑)。「こんな例えをする人、初めて見ましたよ」なんてよく言われますね。

──受験勉強の役にも立つという声も寄せられているようですね?

そういう声は本当にうれしいです。まぁ、真田家の話なんて教科書にはほぼほぼ出てこないし、僕自身は正直、勉強に役立つとは思ってないんですけどね(笑)。もし学校で使ってる日本史の教科書が面白かったら、僕の本は必要ないんだろうなとも思いますし。

──新聞やニュースが面白かったら、池上彰さんは必要ない、みたいな?

そうそう、それです! 今でも本屋さんに自分の本が積まれてるのは不思議な感覚だし、お子さんが買った本を親御さんも読んでくださってるとか、立ち読みしてたお年寄りがそのままレジに持っていったとか、そういう話を聞くと、やっぱりすごくうれしいですね。

──歴史をテーマにしたトークライブも開催してますよね?

ええ、はんにゃの金田(哲)やロバートの(山本)博さんたちと、「六文ジャー」っていう歴史好き芸人のユニットを組んでまして。そんな活動をしていたら、「次の大河ドラマの主人公は真田幸村らしい」っていう情報が入ってきて、2016年はいろいろと仕事につなげていこう、なんて話してたんです。

──まさしく今回の書籍をきっかけに活動の幅が広がりそうですね。大河ドラマに出演とか、Eテレで歴史番組をやるとか…?

あぁ、いいですね〜。夢が膨らみます。NHKの方、これを読んでたらよろしくお願いします!(笑)