来季の課題は得点力

サッカーの最高峰イングランドプレミアリーグのブライトンでプレイする日本代表三笘薫は、今季華麗なドリブルでチームに輝きを添えた。先日のプレミアリーグ第32節マンチェスター•シティ戦をドローで終えたブライトンはクラブ史上初のEL出場権を獲得。歴史的なシーズンとなっている。

三笘薫は今季プレミアリーグで32試合7ゴール。国内リーグ二桁得点まで後少しまで辿り着くもなかなかゴールが生まれない。ここまで11試合でゴールが無いのだ。

三笘にゴールのチャンスが無いわけではない。試合において決定機と呼んでいいシーンはある。しかしことごとくゴールに恵まれない。『sofascore』によると、ここまで三笘のゴール期待値は8.1。ゴール期待値がゴール数の「7」を上回っている。これ自体決して悪いことではなく、三笘のプレイでゴールが生まれる可能性が高いということだ。

プレミアリーグで同じウィングとして活躍している選手はどうだろう。

トッテナムのソンフンミンはゴール数10で、ゴール期待値は9.95。

マンチェスター•ユナイテッドのマーカス•ラッシュフォードはゴール数16でゴール期待値は13.61。

得点要員、いわゆるストライカーとして起用されているWGか、三笘のように攻撃の起点になるWGで多少得点差が出るのは仕方ないのかもしれない。

ただ、ゴール期待値がゴール数より大幅に高い状況は、それだけ点が取れる場面で取れていないと捉えられる場合もある。三笘の場合はまだそこまで差がない。しかしこの先決定機を逃し続けると、この差が広がる、もしくはゴール期待値自体が下がる可能性がある。上記で上げた他のクラブのWG同様、ゴール数とゴール期待値が比例する形で上がるのが理想的だろう。

ブライトン監督のデ・ゼルビも来季の三笘には得点力を要求しているという情報もある。やはり三笘の決定力は課題であり、プレミアリーグで1シーズン二桁得点が取れる選手として活躍するのを期待したい。