大洗町で一八三〇(天保元)年から続く老舗の梅干し・漬物店の吉田屋は、県産ブランド梅「常陸乃(の)梅」を家庭で味わってもらおうと、梅干しと梅ペーストを使った総菜を、食品スーパーのセイブ(本社・水戸市)と協力して手ごろな価格で販売を始めた。これまでは主に贈答や土産用として販売してきたが、スーパーの店頭に並ぶことで身近な食べ物として県民に親しんでもらう。

 常陸乃梅は吉田屋がJA土浦の生産者グループ「千代田梅部会」と共同で開発し、二〇一三年に経産省のブランド認定を受けた。かすみがうら市で栽培する六品種の梅を指す。梅とスモモを交配させた新品種「露茜(つゆあかね)」はシロップやジャムに加工、希少種の「加賀地蔵」と「石川一号」は、贈答用の高級梅干し「茨城の賜(たまもの)」として販売している。

 セイブで販売する梅干し「常陸乃梅」は一パック百二十グラムで四百三十二円。梅と塩だけで仕込んだ「無添加」に加え「しそ」「はちみつ」の三種類がある。総菜は「鶏ささみ梅カツ」で、国産鶏ささみ肉に常陸乃梅のペーストを挟み込んでフライにした。水戸、ひたちなか両市の「セイブ食彩館」六店舗で販売する。

 吉田屋の大山壮郎(もりお)常務は「県内のスーパーで県産梅の商品を販売するのは初めて。茨城のおいしい梅を皆さんにぜひ食べていただきたい」と話した。 (成田陽子)