◆小中生厳かに

 足利市の史跡足利学校で二十二日、伝統行事「釋奠(せきてん)」を市内の小中学生が行う「こども釋奠」が行われた。

 一六六八年に造営された大成殿で雅楽が奏でられる中、小中学生十二人が孔子座像などに野菜や魚、飲み物を供えて香をたき、白鴎大学足利中学校一年の吉沢夏輝さん(13)が祝文を朗読。外から保護者らが見守った。

 儀式を終えた吉沢さんは「伝統文化に携わりたいと三年連続して参加し、初めて祝文を読んだ。やりがいと達成感を感じた」と笑顔で話した。

 釋奠は中国から日本に伝わった。足利学校の釋奠は二〇〇七年に百回を迎えたのを機に、市長が市民の代表に委員を委嘱した史跡足利学校釋奠保存委員会に主催が変わり、毎年十一月二十三日に実施している。継承していくことの大切さを学んでもらおうと一昨年からこども釋奠も行っている。 (稲垣太郎)