都教育委員会が廃止を決めた都立高校夜間定時制四校の存続を求め、卒業生や元教諭らでつくる団体が十三日、都庁を訪れ、小池百合子知事と中井敬三教育長宛てに要望書と存続を求める千七百七十八人分の署名を提出した。

 都教委は昨年二月、小山台(品川区)▽雪谷(大田区)▽江北(足立区)▽立川(立川市)−の夜間定時制の廃止を決定。だが、計画の「凍結」を求める署名活動が続いている。

 定時制高校の在籍者は、貧困家庭や外国にルーツがある生徒、学び直しを望む高齢者など多様な背景がある。要望書には、四校が廃止の対象校になった選定経緯や理由など、十の質問への回答を求めている。

 都教委は定時制の統廃合をする一方、不登校などの生徒が学ぶ都独自のチャレンジスクールを増やす方針。だが、例えば、チャレンジスクールは本年度から全校で制服を導入しており、元都立府中高校教諭の佐藤洋史(ひろちか)さん(71)は「経済的に苦しい家庭にとって制服代はきつい。弱い立場の子を大事にする都政であってほしい」と訴えた。

 これに先立ち、定例会見で小池知事は、「定時制高校という制度をやめるわけではない。不登校への対応が求められており、時代のニーズに合った対応をしていきたい」と理解を求めた。 (木原育子)