昨年の県内のニセ電話詐欺の被害が千二百八十六件(一昨年比二百六十四件増)、四十億八千七百万円(同四億五千八百万円増)に上ったことが十三日、県警のまとめで分かった。一昨年から被害件数、被害額ともに増加し、県警はアジトの摘発など対策に力を入れる。

 被害額が四十億円を超えたのは二年ぶり。二〇一四年には、被害額が過去最悪となる五十億九千六百万円(件数は千四百七十五件)を記録した。このため、県警は同年九月〜一五年三月の間、摘発と抑止を強化する対策プロジェクトを展開。一五年は千二十二件、三十六億二千九百万円にとどまった。県警はプロジェクト終了とともに、被害が再び増加に転じたことも要因と分析する。

 内訳として、主に親族をかたってだまし取る「おれおれ詐欺」と医療費などの払い戻しなど還付金を名目にした詐欺が増加した。「おれおれ」は一昨年から百十五件、一億五千六百万円増え八百四十一件、二十三億六千七百万円に、還付金名目は百七十三件、二億二千三百万円増えて二百五十六件、三億二千万円に上った。

 摘発状況は、人員こそ一昨年から十人増となる百六十四人となったが、件数は百四十件減となる二百九十七件。また、アジトの摘発も二カ所減って九カ所だった。県警の捜査幹部は「アジトの摘発は犯行グループのリーダー・主犯の逮捕に結び付き、被害の抑止になる。今後もアジト摘発に力を入れて捜査をしたい」と話している。 (宮畑譲)