県立鬼怒商業高(結城市)の生徒たちが市と連携し、スマートフォンなどで楽しめる無料通信アプリ「LINE(ライン)」のスタンプづくりに取り組んでいる。市のイメージキャラクター「まゆげった」をイラストに活用、地元のPRにも一役買う。早ければ、今月中にもLINEのスタンプショップで販売を開始する。収益金は熊本地震などの被災地に寄付する。 (原田拓哉)

 一昨年九月の関東・東北水害で、同校は校舎が水没するなど大きな被害を受けた。授業の一環で、あらためて当時の状況について調べてみると、同校に対し全国から多くの義援金が寄せられていたことが確認できた。

 スタンプを販売した収益金を被災地に寄付することで恩返しをと、昨年の夏休み前、三年生を中心にスタンプづくりをスタートさせた。デザインには学校のイメージキャラクター「KCレンジャー」と「しょうくん」を使用、生徒たちから約三百点の作品が集まり、教職員も含めアンケートで、スタンプショップに登録するために必要な一セット四十二点を選定した。

 ただ、イラストに添えられたメッセージが「勉強教えて!」「課題何だっけ?」など、高校生向けの限定的なものだったこともあり、販売は伸び悩んでいる。

 このため今回、地域への貢献も考え、地元の「まゆげった」をデザインした第二弾のスタンプづくりに取り掛かった。前回を超す五百点以上の作品が寄せられ、アンケートなどで六十三点に絞り込んだ。「呑(の)みに行こうった〜」「おつかれった〜」など、幅広い層に向け「まゆげった語」でメッセージを添えた。

 市民にもスタンプづくりに参加してもらおうと、市役所や図書館など市内九所に作品を掲示し、投票箱を設置した。放課後、生徒たちがJR結城駅前などで、通勤客や買い物客らに投票を呼び掛けた。投票は十五日まで。投票結果により四十二点を選ぶ。

 商業科の山口吉彦教諭は「生徒たちが自発的に進めたもので、想像する力や発想力を学んでくれたのでは」と話している。