高濃度の放射性物質を含む「指定廃棄物」の処分場(長期管理施設)の候補地となっている塩谷町の塩谷中学校で十四日、「塩谷町の決断」と題したフォーラムが開かれる。放射線による健康影響を調べるための町独自の甲状腺検査が二月に実施されるのを前に、検査の重要性や、指定廃棄物への理解を深めてもらおうと初めて企画された。

 フォーラムのメインは、原発問題を積極的に報じている非営利のインターネット放送局「Our Planet−TV」の白石草(はじめ)代表の講演。自身の取材や、東京電力福島第一原発事故当時、放射性物質が県境を越えて拡散したデータなどを基に、福島県と他県で、支援に格差が生じている現状を語る。

 塩谷町の見形(みかた)和久町長、白石代表らがパネリストを務め、処分場の候補地選定までの経緯や、会場からの質問に答えるコーナーもある。

 閉会後は、町職員による甲状腺検査の説明会が開かれる。町は原発事故当時、十八歳以下だった町民約千八百人を対象に定期検査を続けていく方針で、当日は申し込みも受け付ける。

 フォーラムは、町の住民団体「放射能から子供を守る会・塩谷」の主催。会の大山昌利さんは「原発事故で、国の言うことを聞いているだけでは自分たちの安全が守れないことが分かった。子どもたちの健康を守るためにも、問題を学び、行動してほしい」と呼び掛ける。

 フォーラムは午後一時開始。参加無料で申し込み不要。子ども連れも参加可。問い合わせは、大山さん=電090(5587)6012=へ。 (中川耕平)