みなさんは忙しい毎日に疲れてはいないだろうか?

女性が働きやすい時代になり、「バリキャリ」なんていう言葉も浸透してきた昨今。しかし働きすぎて、心も体も疲れ果ててしまっては意味がない。この連載ではそんな働く女性たちを癒やす、お気に入りのレストランを聞いていく。

前回はパリピ社長の金本かすみさんに日々の疲れを癒やすモーニングを教えてもらった。

2回目はモデルのはるかさん。本業の他に1986年〜1987年生まれの30歳を集めて開催する三十路祭り MISOJIMATSURI 1986-1987の代表と、二足のわらじを履きこなしている。そんな彼女のお気に入りの店は、どうやら三軒茶屋にあるようだ。


北海道生まれのモデルが誕生するまで

北海道で生まれ育ち、大学からアルバイト感覚で始めたというモデル業。元々はこのまま、この仕事を続けることは考えていなかったという。

大学院までは建築の勉強をしており、就職するなら東京の広告系企業と高い目標を掲げ就職活動を行っていた。しかし、現実は厳し第一志望の企業は不採用だったのだ。

「他にも受けておけば良かったんですが、当時の私は自分のことを過大評価しすぎたようで……。ここ!と決めた数社しか受けていなかったんです。若いからですかね、絶対に受かる!という自信があっただけに結構ショックでした」

自分の考えは甘かった。そう思うようになった彼女は、一度自分の限界を知ろうと思い、大手モデル事務所のオーディションを受けることにしたという。

「このときは就活のときと違って、“受かる”なんて気持ちは全くなかったんです。このオーディションに落ちて、自分の限界を知ればいいんだ!というような気持ちでした」


しかし結果ははるかさんの予想を超え「合格」に。嬉しい結果ではあったが、元々モデルになるつもりがなかったので、この話は断ろうと考えていた。

「事務所会社の社長と最後面談をして、モデルになりたいわけではないって話をしたんです。『今までも自分の人生にそうやって、言い訳してきたんじゃないか?』って言われたときに何も言えなくて。

『向いていると思ったから合格を出しているんだ。とりあえずやってみたらどうだ?』という言葉に後押しされて、東京に上京してきました」

上京後は、モデルとしてCMを中心にお仕事をしたり、家庭教師やカフェのアルバイトをしながら生計を立てていく。

もともと美人や可愛いと言われるキャラクターではなかったが、モデルの仕事は想像よりも楽しかった。しかしこの世界は「外見」だけでは通用しない。

毎回の現場が初対面なので、一期一会を大切にすることはもちろんだが、自分が表現したいものだけではなく、相手は自分に何を求めるか、考えることが一番大切だと学んだという。


そんな彼女に訪れる30歳という壁

撮影中、終始笑顔を浮かべるはるかさんだが、そんな彼女にも悩みがあった。

それは30歳を迎えて、これからこの仕事とどう向き合っていくか。女性ならばこの年齢になると一度は悩むことだろう。昔ほど結婚をしなければいけないという観念もなくなり、おひとりさまを楽しみながら男性と肩を並べて働いている人も多く、選択肢は増えている。

「今はまだ自分のことで精一杯なので、このまま仕事を頑張りたい気持ちはあります。でも30歳となれば、外見以外にも何か武器を持たなくてはいけないんです。建築を学んでいたバックグラウンドを生かして、ライフスタイルを提案するとか。お酒が好きなら日本酒ソムリエの資格を取るとか……」

SNSの普及により自己プロデュース力が必要となる時代。ひとつのことに特化するだけでは続けていくことは難しい。そんなはるかさんは現在、三十路祭り MISOJIMATSURI 1986-1987の代表を勤めている。


はるかさんが代表を務める「三十路祭り」とは1986年4月2日〜1987年4月1日生まれだけを集め、30歳というターニングポイントを迎えた同世代同士で対話し、これからの30代をどう生きていくのか考えるきっかけになればと始まった。

今年の1月には東京ビックサイトで第一回目が開催され、大賑わいのうちに幕を閉じた。(このイベントがきっかけで、毎年1月の第3週・日曜日は「三十路の日」として制定されたそうです!)現在は来年1月の開催に向けてプロジェクトが進んでおり、実行委員会メンバーは多種多様。経営者や酒蔵の五代目、アナウンサーに会社員といった様々な人が集まる。

多数の企業からスポンサー協力を受け、ブースを設けるなどイベントのクオリティは本格的。そんなイベントの代表を任され、最初はプレッシャーでいっぱいだったという。

「メンバーの中には私よりもデキる人がたくさんいるのに、なぜ!? って最初は思いました(笑)。毎週ミーティング続きで忙しく、仕事後に遅くまでということも多いですが、毎回メンバーと話す度にとても勉強になっています。

同い年だけど私にとってはみんな人生の先輩。これをきっかけにビジネスやプロジェクトマネジメントもできるようになれればいいのですが、今は目の前にあるイベントを成功させることに頑張りたいですね」

誰とでもすぐに打ち解けられ、なんでも楽しもうと考えるはるかさん。彼女が代表を任せられるのはそういった持ち前の良さにあるのではないだろうか。そんな忙しい毎日を送る彼女だが、癒やしは大好きなお酒だという。


最後にはるかさんが癒やされているというお店を紹介!

お酒好きなはるかさんは、なかでも日本酒が大好きだという。よく足を運ぶ三軒茶屋の『ごしき』は日本酒の品ぞろえが豊富で、お気に入りのお店のひとつ。

「以前、三軒茶屋に住んでいたこともあってこのあたりはよく足を運びます。友達とも飲む機会は多いですが、ここにはよくひとりで来ますね。お店の人とも仲がいいので、カウンターに座って話したり。いつも注文するのは「お刺身三点盛」と日本酒。これをちびちび飲むのが好きなんです」

気づけば知らない人とも仲良くなり、知り合いが増えている……なんていうことも多いそうだ。


はるかさんお気に入りの「大根のからあげ」。片栗粉をまぶした大根を揚げており、日本酒によく合う。


カウンター席の他にテーブルも完備。女性のおひとりさまが多く、居心地のよさが伝わってくる。


その日の疲れやストレスを溜めず、自分のお気に入りの場所で美味しいお酒を頂く。そうすることで明日の自分へ上手く切り替えることができるのだろう。ちょっと疲れたときこそ、まっすぐ家に帰るのではなくこうした気分転換が必要なのではないだろうか?

自分がホッとできる場所があるだけで、気分も変わっていく。これがストレスを溜めない秘訣なのだ。


■撮影協力
『ごしき』
三軒茶屋にある隠れ家的な居酒屋。落ち着いた雰囲気の中で、こだわり素材を使った本格和食を味わえる。はるかさんオススメは刺身三点盛りと日本酒!

■はるかさんプロフィール
1986年生まれ、北海道出身。大学院卒業後、24歳からモデル業に専念し、CMやミュージックビデオなど映像系を中心に活動。 現在は「三十路祭り」 MISOJIMATSURI 1986-1987の代表を務める。