博多っ子が本当に愛する博多グルメは、博多ラーメンでも水炊きでもなく、うどんと焼きとり!? しかもうどんはコシが皆無のやわやわ食感、焼きとりは鶏ならぬ豚を使用した串焼きなのだ。

そんな真の博多グルメを味わえる新店『博多うどん酒場 イチカバチカ』が恵比寿に登場した。この秋、行くしかない!


これぞ真の博多グルメ!香ばしい焼きとりと、出汁の効いた柔らかうどん

恵比寿駅から歩くこと3、4分、やや人通りの減った細い路地裏に揺れる赤ちょうちん…引き戸を開けると、打って変わって屋台のにぎやかさに包まれる。

9月のプレオープンから、常に満員御礼状態。これほどの人気ぶりを誇る理由とは? 答えは、美味の宝庫・博多からやってきた、真の博多グルメにあった!


首都圏で博多グルメと聞けば、博多ラーメンに水炊き、もつ鍋あたりを思い浮かべる人が多いだろう。が、博多っ子がもっとも食べているといわれるメニューこそ、「うどん」と「焼きとり」。

しかも、うどんは“やわやわ”と表現されるコシのない柔らかな麺が、旨味の効いた出汁に浸った独特なもの。焼きとりに至っては、“とり”という呼び名に反し、一般的には豚バラを使った串焼きのことを指す。知らない人からすれば少々不思議なこの2つの博多グルメこそ、「イチカバチカ」の看板メニューなのだ。


一度食べたら忘れられない、インパクト大のうどんの秘密は?

こちらの店、運営はあの博多ラーメンの「一風堂」を手掛ける会社。博多エリアを代表する“粉モノ”のスペシャリストとして、長年うどん店を出すのが念願だったという。そこで声を掛けたのが、博多での焼きとり店「八兵衛」。「BUTABARA TO THE WORLD」というブランドで、世界的に店舗展開をしている人気店だ。

並々ならぬ両社の博多愛は、料理を味わえば誰もが感じるはず。まずはうどん。バシッと旨味の効いた出汁は、ひと口すすれば全身を駆け巡るかのごとく染み渡る。この出汁こそ、店が「一番のこだわり」と胸を張る味の要だ。


通常は昆布、いりこ、かつお節などの節物で引かれることの多いうどん出汁だが、ここではさらに焼きスルメ、アゴ、ホタテ貝柱、サバ節を加え、濃厚な出汁を引く。さらに、提供直前に濃縮された“かえし”を出汁で割るという、ラーメン的なひと手間を掛けることで、フレッシュな味わいを実現した。

麺には福岡県産の地粉“ニシホナミ”を100%使用。生地を練り上げたあと丸1日熟成させることで、やわやわな中にも食べ応えを感じる仕上がりに。麺が出汁を吸い上げ、口の中が汁だく状態になる不思議な感覚…これは癖になりそうだ。


定番の焼きとりから裏名物まで!博多を代表する屋台メニューが勢ぞろい

焼きとりはじめ、博多を代表する屋台メニューが勢ぞろい!

焼きとりをプロデュースする「八兵衛」は、元々博多で3代続く精肉店。その長年の目利き術で選定された高品質な国産豚バラのみが使用される。噛んだ瞬間じゅわっと溢れる良質な脂こそが美味しさのポイントゆえ、季節によって仕入れる肉の産地をこまめに変え、生で届く肉はその日のうちに調理・提供されるのだという。

甘辛いタレやコクのある味噌もいいが、ローカルにもっとも愛される焼きとりといえば塩味。ジューシーな脂のうまさを、一番シンプルに楽しめる。


メニューを見れば、ほかにも海藻をところてんのように固めた博多っ子のソウルフード「おきゅうと」や、屋台の定番「酢モツ」など、博多を代表するつまみの数々がずらり。秋以降は数量限定で、「ごまさば」の提供も始まるというから楽しみだ。

アルコールメニューにもこだわりがある。丸々1個の国産ノンワックスレモンを凍らせ、8等分にして入れた「一八レモンサワー」は、レモンサワー好きにはマスト。中のお代わりが300円なのもうれしい。


リピーターの多さにも納得、これぞ博多の屋台の楽しさ!

この店で焼酎「黒霧島」を頼むと、アルコール度数20%のものが提供される。関東エリアで一般的に出回る「黒霧島」は度数が25%。20%は九州で一般的に飲まれているものなのだ。こんな風に、分かる人には分かるツボがあちこち散りばめられている。

そんなこともあり、博多出身者や博多で暮らしたことのある人々から熱烈な支持を受け、プレオープンしてすぐに常連が付くという異例の事態に。さらに常連客とともに訪れたほかの客もリピーターとなり、日々にぎわいは増す一方だ。


店内入ってすぐは、テーブルが2卓とカウンター席のエリア。席の間隔をあえて狭くし、ワイガヤ系屋台の趣きがあるが、実は奥の方にゆっくりくつろげるボックス席も用意されている。さらに、恵比寿のこの立地にあって客単価は平均3,000円ほど、チャージはなしとくれば、人気にも頷ける。

ちなみに、締めに食べたいうどんは、定価から200円引きでハーフサイズにすることも可能。麺は半量だが、具のボリュームはなんとそのまま。そんな懐の広さもありがたい、今後が楽しみな店なのだ。