慌ただしく、そして力強く、東京を生き抜く男たち。

だがしかし、東京で暮らす男は皆、煌きながらも、密かに心の闇を抱え戦っている。

いくら頑張っても果てしなく渇き続けるそんな東京砂漠に、一滴の雫の如く、彼らの闇を癒す存在がいた。

エレナ、29歳。石川県出身。職業、精神科医。

これは、彼女が東京の男たちの心の闇を解決していく物語である。

「精神科医エレナ」一挙に全話おさらい!


第1話:バブル系形成外科女医 vs 清楚系精神科女医。女の衝撃報告から物語は始まる。

「ああ、そういえば、結婚するわ」

いつものけだるい口調でサトコが言った。

「えー!」

珍しく甲高い声で叫ぶエレナ。となりでお茶をしていた和装の老婦人に睨まれ、あわてて声を潜める。

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第2話:自信欠乏者な「ザ・国産男」。彼の失恋に効く処方箋は?

エレナはタクシーの中で、サトコからのLINEを見返した。

「今夜の患者様:崇成、34歳独身。私に振られて、病んでる。あと色々あるらしいけど、面倒くさいから聞いてない。笑」

投げやりな文章に、“ジョジョ”のキャラクターがニヤリと笑うスタンプが続く。 あいかわらず、可愛げのない女だ。

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第3話:キレる、泣く、束縛する…結婚で豹変した女。男がやりがちなNG対応とは?

若い彼は、東京に圧倒された。自分の仕事が世界をかけめぐっている高揚感。ファッションも会話も洗練された同期。バイタリティに溢れ、羽振りの良い先輩たち。連日のお食事会で出会う、美しく細い、つややかな髪をした女たち―

就職して半年ほど経った頃、お食事会で「美佳」と知り合った。

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第4話:エレナも惚れた『セスナ』所有の経営者。その呆れるほど『ゲスな』悩みとは?

20歳前後までの男はたいがい、デートのとき「何食べたい?」と自信なさげに聞いてくるものだ。それが、30歳を過ぎると「○時に〜予約したから」と設定してくるようになる。

金も経験もあるだろう40過ぎの男が、女の好きな食べ物をせっせと事前にリサーチしているアンバランスさに、エレナは興味を惹かれた。

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第5話:「ハゲ」は男の最大の武器!今宵もエレナ先生がトンデモ論を連発?

「見て、これが僕のワイフ。」

差し出されたiPhoneには、顔の大きさも体型も輝夫そっくりの巨大な女性と、彼女の腰に窮屈そうに腕を回す彼の姿があった。二人とも海外コミックに出てきそうな満面の笑みだ。

エレナは無性に楽しい気持ちになってきた。「輝夫がいると場が華やぐ」と忠之もケラケラ笑っている。

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第6話:診療科別、リアル「医師の恋愛事情」。一番危険な男は、何科の医者?

僕は麻酔科医という仕事を天職だと思っています。事前に情報を集めて作戦を練り、手順や時間配分を計算し、計画通りに事を進めていく。想定外の事態にも冷静に対処する。数を多くこなし、各症例を分析することでセンスが磨かれていく。

そう、僕にとっては手術麻酔も恋愛も同じなんです。

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第7話:愛するとは、○○○こと。精神科医エレナの出した答えとは

彼女はこの時まだ田舎の大学生感が抜けきっていなくて、恵比寿のバーに馴染んでいなかった。こんな子供に何故、僕が密かに熱意を注いできたことを見透かされてしまったんだ?

僕は自分の中で何かのスイッチが入るのを感じました。

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第8話:なぜエレナは、最高の幸せを自ら投げ捨てたのか?東京で狂った、元彼との歯車

黒崎の家からの帰り道。何気なく開いたインスタを見て、エレナはハッとした。 都内で循環器内科医をしている同期の倫子の投稿に、忘れられない顔を見つけたからだ。

―サトル先生の歓迎会!# 循環器飲み # 北海道からようこそ ―

集合写真の真ん中に、彼の姿があった。

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第9話:不倫を科学する。なぜ女は不倫を繰り返すのか?なぜ既婚者はモテるのか?

エレナです。先週、重さと軽さの話をしました。今日は私と「軽さ」の出会いについて話をさせてください。 最初に断っておきますが、これは「道ならぬ恋」の話です。不快に思う方も、そんなもの恋じゃないと笑う方もいるでしょう。

言い訳するつもりはありません。そういう方は、どうかここで読むのをやめて下さい。でも、もしも似た境遇の方がいて、私の話に耳を傾けて何か考えていただけたら嬉しいです。

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