蕎麦、鮨、天婦羅…、素材をシンプルに生かすこれらの料理は、どれも調理する職人によって味に顕著な差が出る、ごまかしのきかない料理だ。だからこそ、店選びは慎重にしたい。そこで、ここに行けば間違いなし!という、今後人気店に仲間入りすること必至な名店3軒をご紹介します!


洒脱な店で頂く小粋な蕎麦『浜町かねこ』

水天宮前/蕎麦

〜喉越し軽やかな新蕎麦と旬の天ぷら〜

旨酒、佳肴、粋な蕎麦ー。三拍子揃った洒落た蕎麦屋が、ここ『浜町かねこ』だ。ご主人の金子泰史さんは、あのミシュランも認めた蕎麦処『蕎楽亭』で、二番手を務めていた実力の持ち主だ。

この店では、修業先仕込みの揚げたて天ぷらを始め、鱧と松茸の小鍋仕立てなど季節の味を取り入れた、気の利いたつまみが興をそそる。


だが、白眉はやはり手打ちの十割蕎麦だろう。蕎麦は、会津の在来種を選抜した新品種〝会津の香り〞を自家製粉。細打ちのしなやかな蕎麦を一箸手繰れば、草の香りが鼻腔を抜け、喉元を涼やかにすり抜ける。後に残るは甘みの余韻。じんわりと味蕾に染み入るようだ。


天ぷら蕎麦¥2,200。蕎麦は一人前150gとボリュームたっぷり。天ぷらは、てんぷら店よろしくひとつひとつ順番に揚げてくれる。さいまき海老、穴子、季節野菜などが並ぶ。


カウンターのほかに、個室の用意も。月曜はディナータイム、土曜はランチタイムのみの営業。


¥10,000で鮨とつまみが20品!驚愕の高コスパ店とは?

細やかな仕事で素材の味を引き出す『鮨なかがわ』

錦糸町/鮨

〜旨みの余韻豊かな圧巻の握りを堪能〜

同じ青魚でも、旬の秋刀魚は塩水で軽く塩締めにし、みりんや醤油で味付けした肝と握る。一方鯖はがっちりと塩をあてた後、更に酢で30分締めて丸一日寝かすなど、ネタ一つ一つに細やかな仕事ぶりを見せるご主人の中川 浩氏。肴にしても、フレンチのビスクを思わせる茶碗蒸しあり、鮑の肝和えありと多種多彩。店主の中川氏は、ほぼ独学で自らの鮨を確立したのだとか。

店構えは街場の鮨屋の体ながら、握りの一体感は銀座の人気店にも決して引けをとらない。肴と握り20数品で1万円の価格も嬉しい隠れた鮨処だ。


淡路のしめ鯖。


脂ののった千葉勝浦のカツオ。


皮の柔らかな新いくら。


カウンター6席のみのため、予約をしてから行くのがおすすめ!


隠れ家感のある佇まいも魅力『天婦羅あら井』

神楽坂/天ぷら

〜名店のセカンドラインで本格天ぷら〜

ハリウッドスターにも愛されたお座敷天婦羅の老舗、神楽坂『天孝』。名店のクォリティはそのままに、よりカジュアルに楽しめるのがここ『天婦羅あら井』。この8月17日にオープンしたばかりの話題店だ。

「天孝の天ぷらをもっと多くの人に知って頂きたくて」とは二代目の新井 均氏。

和モダンのシックな店内で味わう松茸など旬の天ぷらの数々は、カラッと揚がった衣も香ばしく、口にすれば素材の香りが口中に溢れる。天ぷらは蒸し料理のひと言を実感する美味しさだ。油は、ストレスのかからぬ圧搾製法の綿実油とごま油をブレンド

「次世代育成の場に」との新井氏の思いから揚げ場に立つのは『天孝』出身の若手。


捲海老は、1キロ80尾の一番甘いサイズを使用。


東北産松茸など旬のネタが並ぶ。


細部にまでこだわったという、和モダンな内装は落ち着いた雰囲気。