初対面の女性に対して「どんな仕事してるの?」は、もっとも無難なファーストクエスチョンのひとつだろう。しかし本連載担当ライターは学びました。「OLでーす!」のような単純レスを想定していると、時として“才女な回答”を頂戴してしまうケースもあるということを。


一歩でも理想の女性に近づくために、私がしていること
秋葉あんず/秘書、書籍編集者、モデル、ネイリスト

秋葉あんずさんは「秘書、書籍編集者、モデル、ネイリストとしても活動しています(キリッ)」というかなりのデキる美女。

担当書籍の入稿間近という、編集者が一番死を意識するタイミングで半ば強引にデート(取材)に誘っていたと判明し、のっけから無難な質問をぶつけてしまったことへの申し訳なさと、彼女の恋愛事情を根掘り葉掘り聞きたいという欲望が入り乱れながらの「乾杯」と相成ったわけです。

まあ、それだけ忙しく働いていたら、恋愛はやっぱり二の次三の次って感じじゃないですか、あんずさん?

「彼氏はいないですね」

やっぱりねぇ。いっつも仕事に追われて、異性のことなんて考えられないっスよね?


「そうですね。誰かいい人いませんか?」

これだけの美女を放っておく世の中って何なんでしょう……。じゃあ、どんな男性がタイプなの?

「一緒にいて人生が豊かになる人に魅力を感じます。お金やモノじゃなくて、自分の人生で得た知識や経験を、私に分け与えてくれるような人に惹かれますね」

人は見た目が9割!なんて戯れ言がありますが、あんず様にはそんな浅はかな言葉はいらない。中身も中身、その人の本質を組み取る力に長けているのです。そんなあんず様、前出の理由から若い人には興味なし。経験豊富な年上の殿方がお好みなんだとか。

「お付き合いしたことある中で一番年が離れていたのは30コ上くらいで、50代になるのかな? それでも、同じ年代の人と比べると現役バリバリな感じで…」


あんずさんと年上男の夜の秘密……

深みのある男性と過ごしてきたあんずさんだけに、ワイワイしているような飲み会や合コンに顔を出すことはほとんどないのだそう。六本木、麻布、表参道あたりで飲むことはあるものの、お酒を飲んで乱れることもないのだとか。

「人と一緒にいるとあんまり酔わないんです。乱れているところを見られるが好きじゃないんでしょうね。そのかわり、例えばデートで相手と別れたあとに、急に酔いが回ってフラフラしちゃうことはあります(笑)」

気の置けない相手と一緒に飲んでもそんな感じなの?

「そこはデレデレしちゃいますね。ひざまくらをしてもらうのが好きだし、頭を撫でてもらいたい。甘えるような人に見られないから、『そういうこともするんだ!』っていつも驚かれます」

クール系メイクでキメたあんずさんに、“素顔のままで”的にトロンとした目で甘えられたら……。

「あはは。私ってすっぴんが童顔なんですよ」

おおおっ! 余計見たくなるじゃないですか!

「だからメイクもファッションも中途半端で出かけることが好きじゃないんでしょうね。いつも完璧でありたい自分がいるというか」

なるほど。完璧であるために、理想としている女性もいたりするものなの?

「そうですね、峰不二子!」

『ルパン三世』の、あの不二子ちゃん!?

「昔からずっと憧れなんです。なんだろう、女としておしゃれだし、品もあるし強いし」

まあ、アニメだから……という野暮なツッコミは自制して、こちらは「聞き役」に徹することに。


「峰不二子って自由奔放だけど、離れていく男っていないじゃないですか?」

言われてみると、確かにそうかも……。

「男からしてみたら自分勝手に見えるけど、どこかでみんな虜になっちゃってるんですよね。でも、彼女はルパン一筋というか、ルパンを信頼しまくっているあたりが惹かれるし」

うんうん……。

「ルパンが何回か他の女の子に手を出したことがありましたよね? そういうときって峰不二子は嫉妬するんですよ。『あなたがあっちにいったからでしょ?』ってサラッと言っちゃう。そこがまたかわいくて! それにーー」

「理想の女性は?」というひょんな質問に端を発して、あんずちゃんの峰不二子トークは終電間際まで続いたわけで……。才女のすっぴんは見られなかったものの、初対面ながらその素顔のさらに奥にあるキュートな一面を垣間見られた夜でありました。

“初対面でテッパンの質問とは「理想の女性は?」である”。ここに格言生まれたり。