賢い選択をするなら、食い倒れの街・大阪も外せない。商人の性か、はたまたサービス精神の塊ゆえか。圧倒的にお得で、コスパのいいお店はどのジャンルにおいても大人気。わざわざ訪れたくなる、コスパ最強のお店をご紹介!


値段以上に満足させる正しき下町の寿司屋『すし政 中店』

天満/寿司

かつて青物市場を中心に賑わった下町に、ジャンルやスタイルの枠を越えた飲食店がひしめく天満エリア。なかでも天神橋5丁目、通称天五界隈には、1皿2貫¥100〜の安旨寿司店が密集し、地元はおろか国内外からの客が行列を作っている。

そんな激戦区で、半世紀以上にわたって愛され続けているこの1軒。職人歴30年の主人が、先代の父が掲げた暖簾を受け継ぎ、熟練職人と共に値段以上の満足を提供してくれている。


1日3回に分けて仕込むというネタは、黒門、中央、天満の3市場の仲買人が推す魚の中から鮮度や質を目利きして厳選。1日40升は下らないというシャリも、複数の米をブレンドしてフワッと軽い口当たりに仕上げるなど手間を惜しまない。

安かろう悪かろうが許されない大阪で、正しき下町の寿司屋を全うしているのだ。


上にぎり盛り合わせ¥1,500。中トロ、タイ、アワビ、イクラといった高級ネタをはじめ全10品が盛られたゴージャスなひと皿


上造り盛り合わせ¥1,500。カンパチ、本マグロ天身、タイ、ヒラメ、シマアジなど9種の鮮魚が皿の上に満載。この内容にしてこの価格は、魚好きならずとも涙もの。新鮮な魚介を心ゆくまで =¥3,600


店前の行列は日常の風景


大阪人を虜にする大ボリュームのフレンチ『ラ・トォルトゥーガ』

北浜/フレンチ

男気がみなぎるガッツリ系フレンチを味わえる店として、大阪で最も注目を集めるビストロのひとつ。オーナーの萬谷浩一氏は、在バルセロナ日本領事館やエクアドル大使館でシェフを務めた確かな腕の持ち主。

骨付き肉など野性味あふれる素材に加え、旬の野菜や鮮魚を主役に据え、オーセンティックなフレンチの技を駆使。繊細さと大らかさを備えた緩急ある料理に仕上げる。


「日本のちまちましたフレンチは全然お腹がいっぱいにならない。しっかり満足してほしいから、味もボリュームも大盤振る舞いです」と、料理はいずれもポーションが大きめ。

2名で訪れるなら、料理は3品ほどで十分満足できるはずだ。昼はコース¥2,400のみ、夜はアラカルト主体だがコース¥4,000〜も別途相談できる。昼も夜も満席の日が続いているため、事前予約が必須。


Tシャツに綿麻のエプロンというカジュアルなスタイルで迎える萬谷氏


テーブル席の奥にはカウンター席もあり、お一人さまも大歓迎


ビジネス街・北浜エリアの中心だが、大通りを入るとゆったりとした時間が流れている


続いてはスペイン料理の名店、そして割烹なのにお得すぎるお店も登場!

下町の路地裏で味わう、質、量随一の本格的スパニッシュ『De MARCHA』

桃谷/スペイン料理

JR大阪環状線桃谷駅からすぐの路地裏に佇む一軒家で、2014年にオープン。食道楽の大阪に数あるバルスタイルの店の中でも、本場さながらのスペイン料理を提供してくれる希少な一軒だ。

厨房で腕をふるう山田シェフは、本場スペイン・マドリードの5ツ星ホテルで4年間修業を積んだ達人。今やすっかりおなじみのタパスやパエージャはもちろん、地方の郷土料理まで幅広く手掛ける。食事に合うようにと、ワインやビールもこだわりのスペイン産をそろえている。店は小さいながらも、濃厚なスペインの世界を満喫できるだろう。


小海老アヒージョ ¥980。ニンニクの香りがたまらないアツアツのアヒージョにバゲットがすすむ


ラムラックのソテーナバラ風 ¥2,200。臭みが一切なく食べやすいラムラック(羊の背骨付きロース)に加え、しっかりとした塩味のチョリソーも


バルには欠かせないスペインの代表食材ハモンセラーノ


本場スペインの味を大阪の下町で提供してくれるのは、シェフの山田外守さん


肩肘張らず、リラックスできる店内


一日4組限定!主役尽くしで構成した、おまかせコースで勝負『はな柳』

北新地/割烹

夜は1日4組限定の完全予約制で、メニューはおまかせコース¥7,000と¥10,000のみ。

「日本酒と日本料理の感動マリアージュを体験できる店にしたい。」と、自身の理想を貫く店主の柳谷さん。「全てがメイン料理になるように」と、完成度の高い料理でコースを組み立てている。

和食の基本を忠実に守りながら、旬の食材で驚きのある一皿に仕上げ、日本料理の可能性に挑戦している。接待で懐石を食べ慣れている食通にも評判で、何より割烹店らしい特別感とアットホームなサービスの両立が、常連客に愛されている。


海老のすり身にカットしたそうめんをまぶして揚げた、いが栗


雲丹豆腐のべこうあんかけ


炭で焼いていただく国産黒毛和牛のすき焼き


日本酒との相性が抜群! ノドグロのからすみ焼き


お造り。写真は明石の天然鯛とトロ


「料理は仕入れ状況で替わります」


キッチン前にあるカウンター、テーブルのほか4名用個室が2室あり、襖を外せば最大8名まで利用可能


大人気のイタリアンに、大阪ならではの激安寿司定食も!

シェフの魚好きが伝わる、オンリー魚介イタリアン『トラットリア パッパ』

新町/イタリアン

テレビなどで有名な松本シェフによる、魚介専門イタリアン。素材は毎日市場へ通い、自身で吟味。アラカルトだけでなく、調理法をベースに好きな魚を選べるユニークな提案も。

オーダー率8割というコースは¥5,800と¥10,500の2種。要望に沿って構成し、リピーターには同じ料理を極力出さない気配りも人気の秘訣だ。


「焼津であがったチビキなど、セリに出ない希少な魚がある日も」と松本喜宏シェフ


カウンターからは、大きなオープンキッチンで躍動するスタッフたちも見どころ


寿司の激戦区・天満の安くて旨い個性派!『寿司処 たくみ』

真鯛を軽く炙った昆布締めや塩柚子で味付けした煮穴子など、ひと手間かけた創作寿司が評判。寿司の名店がひしめく天満でも個性派の一軒だ。注目は握り8貫、前菜、造り盛、焼き物など料理2品、赤出汁が付く寿司懐石。

軽めの赤酢でコクを加えたシャリに、旨みを引き出した熟成ネタがのる握りは圧巻。


「笑顔で喜んでもらいたい」と、お客の誕生日に特別スイーツをふるまうこともある気さくなご主人


白木のカウンターが鎮座する寿司屋然とした店内ながら、堅苦しい雰囲気は皆無


コスパ最強!赤字覚悟のサービスで年間12万人が来店!『中国食府 双龍居 天満駅前店』

天満/中華

中国の五ツ星ホテルで修業したシェフが作るメニューは200種以上。常に満席の理由は、とんでもないお得感にある。アワビやフカヒレは、ランチなら揚げ物、蒸し物、点心などがセットでごはんもおかわりできて¥1,200〜¥1,500!

北京ダックは1羽丸ごとオーダーすれば、残った部分で煮込み料理をサービスしてくれる。


健康北京ダック一羽丸ごと。包み皮に自家製味噌を塗って皮と肉をのせ、きゅうり、白ねぎを巻いて豪快に


北京ダックはシェフが目の前で切り分けてくれる


客席は現在4フロアあり、改装中の5階は年内オープン予定