世間一般的には、三度のデートが男女が深い仲になるための試金石とされている。

三度のデートとは、すなわち2人で三度レストランに行くこと。

一度目はお互いを知るために、二度目はもう一歩踏み込んだ関係になるために。そして三度目のデートで恋人になるか否か。

その判断材料として非常に大きな役割を担うのが、店選びのセンス。そう、男たちは意中の相手を落とすには、三度、店を選ばなければならない。

男たちのレストラン選びに隠されたロジックと、そのデートを通した感じた女性の感想とは?前回は、振れ幅の大きいレストランで成功した圭介を紹介した。

今週は?



<今週の“三度選ぶ”男>

名前:翔太
年齢:31歳
職業:外資系飲料メーカー
翔太談:「典型的な港区女子・麻里奈。様々な有名レストランに行き尽くしている麻里奈に対しては“意外性”を狙いました」

<今週のデート相手>

名前:麻里奈
年齢:29歳
職業:美容家
住所:麻布十番



初回:「月に7日間しか開店しない希少さ」で気を引く


最初は西麻布の住宅街に突如現れるフレンチレストラン『ラ・テール』。



「港区女子が求める見栄えの良さ・特別感など全てが揃っている店。経験値が高い麻里奈のハードルは高いですが、その分彼女が求めるニーズをよく熟知しておくことが大事かなと。」

そう語る翔太だが、このお店は更に女心をくすぐる要素がある。

「鉄板の方は1ヶ月間でわずか7日間前後のみの営業。そのスペシャルな感じと、この華やかさ。ステータスも高く、港区女子で嫌いな人はいないと思います。」


麻里奈「入れた時から始まるドキドキ感が最高」


「私のツボをよく抑えてるな、と感心しました。女性って、何故か“限定”という言葉に弱いんですよね...基本的に、一回食事に行ってダメだと思ったら次はありませんが。」

そう話す麻里奈だが、翔太のセンスは合格とみなされ、二回目のデートに繋がった。


二軒目は選択肢として意外に上がってこない、盲点の“あの”ジャンルで攻める!

二回目:デートの選択肢として盲点の「天ぷら」


「二回目のデートで何を食べたい?と女性に聞いた時、真っ先に“天ぷら”と答える女性って少ないですよね?(笑)」

確かに、イタリアンやフレンチ、和食などは答える女性は多いが、“天ぷら”とピンポイントに答える女性は少ない。

「敢えて、そこで勝負を挑むんです。チョイスの意外性でまず攻めます。そして今まで食べてきた天ぷらって何だったんだろう、と思わせるような素晴らしい料理を出してくれる『てんぷら近藤』へ。」



「ここのサツマイモの天ぷらは、本当に絶品。これを食べて落ちない女性はいないですね。」

女性にとって、選択肢に入っていないことも多い天ぷらデート。だからこそ、美味しい一品と出会った時の感動も二倍増しだと翔太は考えている。

「比較対象が少ないと思うんです。イタリアンとかフレンチだと、前に行ったあのお店の方が美味しかったとか、心の中で比較しやすそうで...港区女子は、ジャッジが厳しいですから(笑)」



「デートが終わった後でも“あの料理美味しかったね”と語れるような、一品一品が記憶に残るレストランはデートに最適。2軒目以降の会話の盛り上がり方も変わってきます。」

二軒目では、小エビ天茶を始めとした料理の話でかなり盛り上がったそうだ。食事が終わっても、まだ余韻に浸れるレストラン。翌日の麻里奈から来た御礼メールからも、好感触だったことが伝わってきたという。


麻里奈 「二回目で天ぷらデートってなかったかも?」


「二回目のデートで天ぷらという発想がなかったですね。」

もちろん、過去に天ぷらデートしたことはある。しかし、二回目で天ぷらデートに誘ってきたのは翔太が初めてだったそうだ。

「定番のジャンルではなく、敢えて少し外して攻めてくる感じが良くて。そっか、その手があったか、という感じでした。」

もちろん、料理が素晴らしかったことがプラスに働いたことは言うまでもない。


続いては、港区女子が確実に喜ぶ要素が詰まったお店!その要素とは?

三回目:知る人ぞ知る紹介制の店


三回目のチョイスは広尾にある隠れた名店『こうもと』。知る人ぞ知るお店で、その佇まいから一歩踏み入れることができない人も多い。



「最初はクライアントに連れてきてもらいました。完全紹介制のため、知り合いがいないと入れないお店で。」

しかし紹介制のレストランは都内にたくさんある。その中でも、三回目のデートの舞台として『こうもと』を選んだ理由とは?

「典型的な港区女子の麻里奈は、都内の有名店はほぼ網羅しているはずです。ただ、この店は紹介制なのでさほど知られていない。麻里奈でも未だ行っていない店だと自信がありました。」

翔太の読みは当たっており、麻里奈は行ったことがなかった。且つ、一部のアッパー層しか知らないというプレミア感も良かったようだ。


「そして広尾、という立地も良いですね。敷居が高いイメージがあるのか、広尾で食事する人口がそもそも少ない。二人で歩いていても、見られる確率が圧倒的に低い、素晴らしい場所です(笑)。」

顔が広い港区女子は、タクシーの中から誰が見ているのかも分からない。知人に会いにくい、という点は男女共に有難い。加えて、西麻布までタクシーでワンメーター。食事後の綺麗な動線が描ける。

麻里奈の自尊心を満たし、港区女子のプライドを大いにくすぶったこの日は二軒目に行った西麻布の会員制バーで良い雰囲気になり、二人は楽しそうに夜の街へ消えて行った。


麻里奈「紹介制という特別な響きに...」


「紹介制のレストランは幾つかありますが、ここは知りませんでした。」

散々港区界隈で遊んできた麻里奈でさえ、知らなかったお店。且つ、紹介制のため普段は入れない。特別、という言葉が何より好きな麻里奈の心をしっかり掴んだ。

「“この人といると特別な思いができる”と思わせた男性の勝ちだと思います。付加価値がつけばつくほど、その男性に対する思いは強くなりますよね。」



東京にいる女性は、無駄に経験値の高い女性が多い。

「このお店、初めて来ました〜」と女性はよく言うが、賢い女性に限って、仮に以前来たことがあってもこのセリフをさらりと使う。「こんなの初めて」と言うセリフも疑わしい。

麻里奈のように有名店を知り尽くし、知識もあって舌も肥えている女性には、ストレートに攻めるよりも変化球の方が本物の“初めて”を体験させることができ、効果的だ。


次週10月27日木曜日更新
次週、目黒女子とのデートはまさかの理由でNG?レストラン選びの意外な盲点とは?


【これまでの男たちは、三度選ぶ】
vol.1:振れ幅大きいレストランチョイスで、女心を鷲掴みしろ!