第50回上方漫才大賞を受賞するなど、関西を中心に活躍中のお笑いコンビ「テンダラー」。白川悟実(46)と浜本広晃(42)が繰り出すテンポ良い漫才は、本紙客員編集長のビートたけし(69)も絶賛するほどだ。3月20日には、9回目となる単独ライブ「テンダラーNGKライブ〜vol.9〜」(なんばグランド花月)を開催する2人の素顔に迫った。

 ――ビートたけしからも評価されているが、出会いは

 浜本:「THE MANZAI」で、たけしさんに見ていただいて、気に入っていただいたんです。漫才ブームや「元気が出るテレビ」の世代なので、若いころから大ファンでした。今ではあこがれの存在に変わり、大阪では会えることのできない方でしたので、お会いできた上に審査もしていただき、とても光栄でした。その後に偶然お会いして「この間は面白かったよ。今度、おいらの番組であのネタやってくんない?」と言ってくださって「北野演芸館」という番組に出させてもらいました。

 ――その後も交流が

 浜本:会えば声をかけてくださいますし、僕らもあいさつに行ってます。僕ら、10年くらい前に「(難波金融伝)ミナミの帝王」に出たことがあるんです。たまたま、たけしさんがCSかなんかで見てくれたそうで、それを聞いてうれしかったですね。勝手に「北野映画(の出演)あるんちゃう?」ってワクワクしちゃいました(笑い)。

 ――実際にオファーは

 白川:ないです、ないです(笑い)。

 ――たけしも絶賛のネタ作りの担当は

 浜本:僕が作家やってますね。

 ――ネタ作りに行き詰る時はないのか

 浜本:何も出てけーへんとき、ありますよ。でも作家仲間とも言うてるんですけど、2時間やってみて弾まんかったら帰ろうって。昔はダラダラ朝まで考えてましたけど、今は時間を区切ってやってますね。単独ライブの前とかになると、こもってやりますけどね。

 ――結成23年目

 浜本:23年もやってると、いろいろありましたよ。解散も考えたこともありましたしね。

 白川:どのコンビでもあるんじゃないですか。

 浜本:東京行く行かんで、すれ違った時もありましたしね。結局、もう行かないって決めて、やることが明確になりました。大阪でやる以上は、大阪の漫才師としてしっかり認められなアカンと…。そのためには上方漫才大賞は絶対取らなアカンし、それを取れるように頑張ってきましたね。

 ――念願の第50回上方漫才大賞を受賞。影響は

 浜本:周りの皆さんの目も自分たちの意識も変わりましたね。ギャラも変わりました(笑い)。ギャラ変わると、意識変わりますね。

 白川:大阪のおっちゃんやおばちゃんから「あー、すごいな」って言ってもらえて、やっぱり大阪の人らの上方漫才大賞に対する気持ちを感じました。

 ――英語漫才にも挑んだ

 白川:こっちの漫才と全然違いますよ。サッと入ったら全然、付いてこれない。

 浜本 漫才って2人しゃべりじゃないですか。客は「離された」みたいに感じるようなんです。ですんで客を巻き込む、いわゆる客いじりのような漫才に変えましたね。事前に英会話教室の先生相手に、面白がるか試しました。海外はまた挑戦したいです。

 ――コントよりも漫才に重点か

 浜本:単独ライブでは新ネタのコントもやるんですけど、コントってセットや衣装がいるじゃないですか。でも、漫才はそのまま出て行ってできる。僕らは地方に行くことも多く、いろいろ用意も大変なので漫才になりますね。やる場がないだけでコントも好きですよ。

 ――ライバル視する芸人はいるか

 浜本:ライバルではないんですけど、僕が勝手に先生というか、影響を受けてるなって思うのがジャリズムさんですね。こうやってキャラに入って、ボケて、突っ込んで…っていう構成とかが衝撃的でした。芸人って、今でこそ当たり前のようにネタの合間に面白いVTR流しますけど、ジャリズムさんが初めてちゃうかな。いまだに尊敬してますね。

 白川:僕は誰ってのはないですね。それより、自分がやらなあかんやろし。おこがましいです。

 ――プライベートはどんな感じ

 浜本:バラバラです。全然知らないですもん。僕はモンスターエンジンの西森洋一とゴルフ行ってることが多いです。

 ――腕前は

 浜本:全然ダメです。一回、常に90台が出て自分の中で「あ、もうイケるわ」って思ったんですよ。それがフォームをいじくったら急激に崩れて、今もダメですね。

 ――吉本芸人でゴルフの達人といえば

 浜本:オール巨人師匠ちゃいますかね。前にご一緒させてもらったときに「グリップをこうした方がエエで」って教わったんですけど、グリップって結構繊細じゃないですか。めっちゃくちゃ叩きました。でも、師匠が見てるから元に戻せない(笑い)。

 白川:師匠のせいにでけへんもんな(笑い)。僕は野球好きですね。芸人仲間で京セラドームでやる時は参加します。シャンプーハットのこいちゃん(こいで)や(吉本新喜劇の)諸見里大介と出てますね。小学校の時、親父が(「巨人の星」の)星一徹状態やったんです。ノックは素手で取れとかね(苦笑い)。ほかはドラムとか。最近、千鳥のノブがハマりだして一緒にやったりしてます。(吉本新喜劇座長の)小籔さんとかも。

 浜本:バンドやってますからね。名前言うといたらええやん。

 白川 「ジ・白川バンド」です。最初「白川バンド」って付けたら思いのほか多くて。しかも、おっさんバンドに(苦笑い)。ギターとベースは僕がよく行く店の常連客です(笑い)。

 ――最後に今年行う恒例の単独ライブについて

 浜本:毎年やらせてもらってて、今回で9回目となる単独ライブ「テンダラーNGKライブ〜vol.9〜」を3月20日に、なんばグランド花月で行います。漫才のイメージが強いかもしれませんが、コントもやりますし、幅広いお客さんの層を意識してるので、家族で来ても楽しんでいただけると思います。

 白川:テレビでしか見たことのない人に、生の舞台の迫力を見ていただきたいですね。

 浜本:ゲストには、吉本新喜劇の今別府直之を考えてます。チケットの売り上げには全く影響ないですけど(笑い)。

 白川:微妙に人気あるけどな(笑い)。

 ――「The 舶来寄席2017」のMCも務める

 浜本:これも恒例となりましたが、2月3日から世界のスゴ技パフォーマーがNGKに来ます。わざわざラスベガスに行かなくても、新喜劇も一緒に楽しめるのでお得ですよ。

☆てんだらー=ショーパブ「アランドロン」の従業員だった白川と浜本が1994年に結成。2015年、第50回上方漫才大賞大賞受賞。本紙主催の「ビートたけしのエンターテインメント賞」では14、15年と連続で日本芸能賞に輝いている。

☆しらかわ・さとみ=1970年11月1日生まれ、大阪市出身。突っ込み担当。趣味は野球、ドラム、スノボ。

☆はまもと・ひろあき=1974年2月15日生まれ、大阪市出身。ボケ担当。趣味は音楽鑑賞、映画鑑賞。